2006 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の体型と歩行パターンに応じた生活行動範囲回復の為のセルフケアプログラム開発
Project/Area Number |
17592321
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
竹崎 久美子 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (60197283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
時長 美希 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00163965)
森下 安子 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (10326449)
川上 理子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (60305810)
高見 千恵 高知女子大学, 看護学部, 助手 (50341152)
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Keywords | 高齢者 / 看護ケア / 生活拡大 / 転倒予防 / セルフケアプログラム |
Research Abstract |
研究2年目は、初年度購入した「動作解析プログラム」が稼働できるよう、設備を整え、プログラムの動作確認などを行った。 初年度は、現在各専門領域で発表されている「転倒予防活動」「動作分析を使ったout come評価」「高齢者の歩行解析」などの文献検討を進め、個別プログラムを検討する際の、重要項目の洗い出しを行っている。既存研究の課題として、リハビリ領域や医学領域では、転倒防止に関して理学療法、作業療法がそれぞれ単独に研究を進めていることが多く、まだ双方の必要要素をあわせて検証した研究が行われていない。すなわち、最低限の筋力トレーニングと、平衡感覚を維持するためのトレーニング、あるいは外出時に履く靴の条件など、高齢者が自信を持って生活拡大するために強化すべきポイントに関する研究データを総括している段階である。 他方、トレーニング成果を表すデータを簡便に収集できることは、個別のセルフケアプログラムによる介入前後、あるいは途中でその成果を被研者と共有する上で、重要なポイントとなる。現在各地で行われている「転倒予防活動」の実践報告から、それらを模索している。 また、単に身体トレーニングだけでなく、食生活、排泄コントロール、過去の生活圏分析といった生活要因を介入時にアセスメントする視点は、看護介入を考える上で重要な要素であり、閉じこもりがちになる高齢者の要因分析などの既存研究を参考にしている。 変化の基礎データをビジブルに収集するための機材も整いつつあるので、次年度はいよいよアセスメントツールとセルフケアプログラム、それらの実施に伴う被験者の変化を捉えるためのデータ解析方法といった一連のパッケージを構築する。
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