2006 Fiscal Year Annual Research Report
へき地において地域ケアシステム構築に必要な看護職の看護実践能力の育成に関する研究
Project/Area Number |
17592325
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
岸 恵美子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (80310217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 久美子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (80341783)
佐藤 幸子 自治医科大学, 看護学部, 助手 (60364535)
高石 純子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (50289972)
望月 由紀子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (70440253)
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Keywords | 看護実践 / へき地 / 地域ケアシステム / 実践能力育成 / ヘルスニーズ |
Research Abstract |
本年度は、1.へき地における地域ケアシステムと、その構築に関わる市町村、専門機関、住民の連携の現状と課題の分析、2.へき地において地域ケアシステム構築に関わる看護職の看護活動展開方法の分析を行ったので、以下にその概要を述べる。 1.へき地における地域ケアシステムと、その構築に関わる市町村、専門機関、住民の連携の現状と課題 昨年度は離島の調査から分析したので、本年度は過疎地域、山村地域、豪雪地帯等の地域特性をもつ3地域で、すでに地域ケアシステムを構築している地域において、関わる看護職及び介護職を対象に、地域ケアシステム構築にかかわる要因、地域ケアシステム構築のプロセス、構築前後の住民のニーズの変化について面接調査を実施した。それぞれの地域では、ケアシステム構築の要因としての住民のニーズを、日ごろの看護活動から見出した課題をさらに調査で明らかにした上で、住民の意見を取り入れながら、他職種と協働して地域ケアシステムを構築していることが明らかになった。 2.へき地において地域ケアシステム構築に関わる看護職の看護活動展開方法の分析 1.の調査結果について、かかわる看護職の地域ケアシステム構築における役割・機能・知識および技術、マネジメント方法について分析した。保健師はケアシステム構築のために、他職種と連携しながらその課題への対策を検討し、実施へと導いていた。さらに実施と同時に評価を行うことで、常にケアシステムの問題点を検討しよりよいシステム構築を目指していた。 来年度は今年度収集したデータから、地域の特性を踏まえた地域ケアシステムモデルを構築し、地域ケアシステム構築と維持に必要な看護職の機能・スキル・マネジメント能力について新たに量的調査を実施することで、さらに詳細に分析していく。
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