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2005 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者家族に焦点を当てた地域連携を促進する在宅移行期支援モデルの開発と検証

Research Project

Project/Area Number 17592327
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionSt. Luke's College of Nursing

Principal Investigator

長江 弘子  聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (10265770)

Keywords在宅移行期 / 高齢者 / 家族介護者 / 生活
Research Abstract

高齢者家族が入院加療を終えて自宅で療養を始めるとき、病院から移行して地域でも継続したケアが受けられる環境が必要である。しかしながら現状では、「在宅移行期」という用語の定義や多職種が理解できる支援のあり方は明らかではない。本研究は3カ年計画で高齢者の家族介護者を支援し地域連携を促進する在宅移行期支援プログラム作成を目指すものである。
そこで本年度は、文献レビューを行い、「在宅移行期」の用語の使い方と意味する支援を整理し、在宅移行期の定義と移行期の支援概念を明らかにすることを目的とした。文献抽出では、WEB版医中誌およびPub Medを使用し「移行期」「高齢者」「家族介護者」「生活」を主たるキーワードに欧文100件、国内文型203件を検出し合計303件の文献をレビューすることとした。
その結果、ほぼ全数の文献を入手しレビュー中であるが、現段階の新たな知見は「移行」という状況は、単に病院から自宅、自宅から施設、病院から施設という療養場の移行のみではなく、(1)家族や患者の成長・発達の段階的移行、(2)積極的医療的ケアから緩和ケアといった病状によるケアの質的変化による移行、(3)家族内役割から介護者役割への移行、(4)病状悪化や状況変化に応じたケア提供者としての介護者役割移行、そして(5)これらの状況にある人たちへの支援者として専門家の役割移行等、移行概念の状況の多面性が明らかになった。また在宅移行期は、時期的な共通性は見られなかった。さらに移行期の介護者の困難はその不安定さと移行により発生する状況対処のための支援が重要であることが指摘されている。しかし、専門家による支援の課題として、単なる退院計画の充実やサービス導入では解決せず、介護者の生活支援の方略に関する研究成果はなく未だ移行期の課題解決が見出されていない現状であった。今後移行の概念分析をしその結果を踏まえ介護者の生活の視点で探求する予定である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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