2006 Fiscal Year Annual Research Report
子ども虐待に対応する病院のシステム化に関する実践的研究
Project/Area Number |
17592329
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
福島 道子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40201743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 恵美子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (80310217)
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Keywords | 看護学 / 医療システム / 子ども虐待 |
Research Abstract |
平成18年度は、前年度に作成したハイリスクスクリーニング基準と仮設定した病院システムを実践することを試みた。 ハイリスクスクリーニング基準は、救急外来用、小児科を主とする産科・救急以外用、産科用の3種類を用意した。病院システムは、特定した患者情報が院内で途切れることがないように電子管理を行いたかったが、試行段階ということもあって、18年度は紙媒体で管理することとした。具体的には、次のようである。(1)救急を訪れた患者、妊産婦、小児が来院したとき、ハイリスクスクリーニング基準でチェックする。(2)1項目以上のチェックがあった場合、師長等の責任者と虐待の重症度と対応を判断する。(3)判断に従って地域(児相、保健センター等)への連絡等を行う。(4)経過記録は、産科・小児科で管理する。(5)地域への連絡は、連絡用紙を用い、返信をもらうようにする。 現在、平成18年8月〜10月の集計を終えた。 3カ月の試行で扱った小児と妊産婦は、1,384人であった。そのうちハイリスクスクリーニング基準で1項目以上のチェックがあった者は164人(11,8%)であった。また、これらの虐待重症度の判断は、重度2人、中度2人、軽度2人、ハイリスク146人であり、17人が地域の関係機関にフォローアップを依頼した。 平成19年度は、課題を整理してさらに病院システムを精緻化したい。
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Research Products
(1 results)