2005 Fiscal Year Annual Research Report
大腿骨頚部骨折手術後の高齢者の回復過程における介護支援に関する研究
Project/Area Number |
17592332
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
宗正 みゆき 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (40309993)
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Keywords | 高齢者 / 大腿骨頸部骨折 / 回復過程 / 介護支援 / 在宅移行 / 生活再構築の阻害要因 |
Research Abstract |
大腿骨頸部骨折で手術を受けた高齢患者の現状を把握し、研究目的、研究方法について再検討を行った。その結果、以下の内容で調査することになった(申請した研究内容と大幅な変更はない)。 研究目的:大腿骨頸部骨折で手術を受けた高齢患者の在宅移行における生活の再構築の阻害因子をInternational Classification of Functioning, Disability and Health(ICF;国際生活機能分類)(2001)の生活機能構造モデルを基に家族の視点から明らかにする。 研究方法1)対象(1)病院2施設において過去5年間に大腿骨頸部骨折で手術を受けて退院した高齢者のうち自宅退院した家族約200名(2)1回目の質問紙による調査から、ADLが低下し、転院、老人施設に移行した、あるいは寝たきりになってしまった高齢者に関わった訪問看護師 2)方法(1)自記式質問紙による調査内容においてはICFの国際生活機能分類の生活機能構造モデルの6つの構成要素の詳細分類と定義、そして先行文献の回復、自宅退院の促進要因と阻害要因を参考に作成している。(2)自記式質問紙で郵送留め置き法。(3)1回目の質問紙による調査から、ADLが低下し、転院、老人施設に移行した、あるいは寝たきりになってしまった高齢者に関わった訪問看護師に半構成的面接を行い、面接時間は1回1時間から2時間、面接回数は1人につき2回、面接場所は訪問看護ステーション内の個室で実施。質問内容は高齢者およびその家族と関わるまでの経緯、観察しえた患者の心身の状態、身体構造、活動、参加の経時的変化、環境的、個人的変化、家族の高齢患者に対する認識の変化、心身の状態、活動、参加の状況、行った看護介入について、ADLが低下した要因、寝たきりに移行した要因について質問を行う。分析は、録音した面接内容を逐語録にして高齢患者に対する家族の認識、在宅生活機能の阻害因子、看護介入を示す表現をコード化し、抽出し、相違性から分類し、カテゴリー化する。カテゴリーと質問紙の結果を照らし合わせて在宅生活再構築の阻害因子の内容の検討を考えている。(4)質問紙による結果は比較分析、構成要素間の分析を行う予定である。現在、倫理委員会の承諾を得て対象をリストアップし、郵送の準備段階である。
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