2005 Fiscal Year Annual Research Report
男性高齢者にむけた介護予防サービス開発に関する研究
Project/Area Number |
17592334
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
鳩野 洋子 国立保健医療科学院, 公衆衛生看護部, 室長 (20260268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 洋美 国立保健医療科学院, 公衆衛生看護部, 研究員 (10415474)
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Keywords | 高齢者 / 男性 / 介護予防 / サービス |
Research Abstract |
本研究の目的は、高齢男性が職業生活から引退後に、要介護状態に移行することなく地域社会で健康的な生活を送ることを支援するような介護予防サービスプログラムを開発することである。 本年度は(1)国内外の文献の検討と、(2)全国の市区町村が実施している介護予防を目的としたプログラムのうち、男性の参加を意識したプログラムないしは実際に男性の参加率が高いプログラムの有無と、その簡単な内容及び考慮した点、男性のプログラムに必要な要素についての記述調査を実施した。 (1)国内の論文に関しては、性差に着目した健康状態の分析が引退に着目したものも含めて数件みられるものの、具体的なプログラムに言及したものは1件のみであった。海外に関しては、「Men's Health」のキーワードで多くの論文があり、Men's Healthのスペシャリストがいる国もあった。ただし内容は健康状態の性差に着目した内容が多く、具体的なプログラムのあり方に言及したものはなかった。(2)に関しては、2,380通を送付し、950通の回答を得た。その結果、当該対象者に対して、全国で広く実施されているプログラムは男性向けの料理教室、続いて筋力増強を目的としたプログラムであった。交流を目的としたプログラムは実施しても、活発な参加は得られていない状況がみられた。男性に向けたプログラムで重要なことは、レクリエーションや交流が中心ではないこと・スキルの獲得といった明確な目的を有すること・男性がプログラムの中で役割を持てる内容であること・集団として集めても個別の対応が行われること、等が必要であり、具体的な工夫としては、男性だけに限定する、あるいは男女の募集人数を示すことにより男性をダーゲットにしていることを明確に提示する、企画自体に男性を入れると同時にそれを周知する、広く不特定多数を募集するのではなくダーゲットを絞って募集を行う等が参加につながっていた。
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