2005 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルメディアと通信技術を基盤とした宇宙環境に於ける芸術の創造
Project/Area Number |
17600003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
逢坂 卓郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80213677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 浩也 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (80258839)
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Keywords | 無重力環境に於ける芸術 |
Research Abstract |
「無重量環境に於ける芸術の研究」では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同研究で開発制作してきた「Sound Wave Sculpture-音波で制御される粉体彫刻」に距離センサーを加える事で参観者参加型の遊戯性の高いものに改良。他に浮遊する立体スクリーンに映像を投影する新しい映像システム、表面張力を利用した水面のキャンバス、超音波を使用した水球の制御方による水彫刻などの可能性を検討した。 遊戯性や参加性を打ち出した理由は2008年打ち上げ予定のISS(国際宇宙ステーション)の日本の実験棟「きぼう」への作品の搭載を目指し、高度に管理化された生活環境の中で搭乗者の心を癒す事をテーマの一つとしたからである。 研究実績の概要を下記に示す 1)第一回光州デザインビエンナーレ 於:韓国光州市金大中コンベンションセンター 平成17年10月18日〜11月3日 アジアで初めての大規模な国際デザイン展。「未来の生活ブース」に「Sound Wave Sculpture」他、数点の成果物が作品として招待展示された。参観者は10万人を超え、543頁厚のカタログが発行された。 2)野口聡一宇宙飛行士との意見交換 於:東京芸術大学 12月15日 無重量空間と宇宙に於ける芸術についての意見交換を通し、芸術と光の可能性などについて示唆を得た。 3)「Zero Grability展」於:JAXA運用棟 平成18年3月11日〜26日。 今年度実験検討してきた成果物10数点をJAXA施設内で展示発表を行い、研究者との交流を図った。 4)向井千秋宇宙飛行士との意見交換 於:JAXA3月13日 同展覧会会場内で提案作品について意見交換を行った。常陽新聞に記事が掲載され研究の認知と理解を得た。 超音波による水球の形状変化と位置制御については、筑波大学システム情報工学研究科の阿部豊研究室、無重量環境下に於ける表面張力を生かした水面のキャンバスプランについてはJAXAの界面研究の専門家・松本聡氏に研究支援の了解を得た。
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