2006 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルメディアと通信技術を基盤とした宇宙環境に於ける芸術の創造
Project/Area Number |
17600003
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
逢坂 卓郎 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (80213677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 浩也 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (80258839)
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Keywords | 無重量環境 / 地球外の視点 / 光芸術と観測衛星 |
Research Abstract |
2008年末にISS(国際宇宙ステーション)で計画されているJAXA(宇宙航空研究機構)主催の「ISS宇宙文化利用プロジェクト」に応募し、2006年6月に2点のアイデアが採用された。これは本研究の一部である[無重量環境に於ける芸術の研究]の成果を目的とするものであり、'08〜'10に実施される。実験内容を下記に記す。 1)世界の地域と時代を超えた「墨流し(Marbling)絵画技法」を用いて、無重量環境下に浮かぶ水球に墨と界面活性剤を加える事で、多様な模様を立体的に制作する。できた模様を半球の和紙に定着させ、地球に持ち帰る。 2)宇宙構造を成す運動の一つである螺旋模様を、LED光源を持つ特殊な独楽を用いて空中に光で描く。 独楽が回転しながら無重量空間の中を直進する事で、多重の光螺旋が空中に軌跡を残す。残像を用いた光芸術の試みである。現在、材料実験と実験器具の設計制作及び撮影手順の検討が進んでいる。 [地球外からの視点を共有する芸術の研究]では、2006年10月14日午前10:30に地球観測衛星「大地」がつくば市上空を通過する際に巨大な鏡(1.5×1.5m)9基と白いシートを用いた「無限」を現すギリシャ字を幅10m、長さ30mの大学内敷地に描き、高度400キロからの映像制作を試みた。曇天のために撮影できず、次の機会を待つ事となった。 成果発表 講演「サイエンスとアートの融合」逢坂卓郎 於:JWEF女性技術者フォーラム 日時:2006年6月9日 場所:筑波宇宙センター 展覧会「宇宙芸術展-宇宙文化の創造」へ出品。 期間:2006年6月10日〜30日 場所:JAXA-i(東京駅OAZOビル) 他に、JAX主催の'06年度学生無重力実験コンテスト芸術部門に本大学院学生チームの「磁力線を視覚化する無重量彫刻」が採用され、2007年3月13日、14日に名古屋空港に於いて専用実験機により実施された。
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Research Products
(1 results)