2006 Fiscal Year Annual Research Report
次世代映像表現の可能性の探究(インタラクティヴ・シネマのシステム開発と理論研究)
Project/Area Number |
17600022
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Research Institution | Kyoto City University of Arts |
Principal Investigator |
砥綿 正之 京都市立芸術大学, 美術学部, 淮教授 (50249372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 公一 同志社女子大学, 情報メディア学科, 教授 (60210118)
白井 雅人 成安造形大学, 造形学部, 淮教授 (30341738)
泊 博雅 成安造形大学, 造形学部, 淮教授 (70269752)
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Keywords | 芸術諸学 / ユーザーインターフェイス / 美学 |
Research Abstract |
インタラクティヴ・シネマのためのシステム開発と理論研究 芸術派先端のメディアテクノロジーと融合することによって、これまでに例を見ない全く新しい表現領域を産んだ。それは情報テクノロジーの革進的な進展を背景に、コンピュータという新しいメディアをどのように芸術という分野に生かしうるかの実験であり、同時に人間にどのような感覚的かつ美学的な可能性を与えるのかという本質的な実験でもあった。多様な試みのなかからは、インタラクティヴ・アート、ネットワーク・アート、ロボティクス、新しいヒューマン・インターフェイスの開発、データベースの美学的利用など多くの成果がうみだされ、近代において分離されていた芸術と科学を融合する歴史的な変革期を形成するに至った。とりわけデジタルテクノロジーの本質をふまえた新しい映像表現は、今後もっとも注目すべき芸術表現の一分野を形成するに至るであろう。本研究では、そのような現在の状況をふまえ、次世代映像表現の可能性の探究のためにインタラクティヴな映像装置の開発と映像理論の研究を行なった。この研究は2003年より続けているメディア・アートにおけるインタラクティヴな映像装置の開発と表現形式の美学的考察を発展・深化することを目的とし、これまでの研究によって実現したモーション・コントロールによる映像装置を発展させるために、高精細画像による360°パノラマ・パニング・カメラとインタラクティヴな上映システムの開発を行なった。またこれまでの研究によって得たメディア・アートの美学的考察を発展させ、より広義の映像史にもとずいたインタラクティヴ・シネマの基礎的研究を行なった。
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