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2006 Fiscal Year Annual Research Report

里山を利用した「もの」「ひと」をつなぐ感性教育・環境教育

Research Project

Project/Area Number 17602001
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

清水 裕子  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30143184)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 和也  宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (60292570)
Keywords里山 / ものづくり / 糸紡ぎ / 藍生葉染め / 教材化 / 感性教育 / 環境教育 / 総合的学習の時間
Research Abstract

本研究では、「もったいない」を根底に置き、日本的な感性を醸成してきた里山を舞台にものづくりを通して、「ひと」と「ひと」、「ひと」と「もの」の「いのち」をっなぐ環境教育・感性教育を試みることを目的とした。里山は、集落や農地(里)にくらす人々が生活に必要な「もの」を得るための林(山)であるが、全く人の手が入らない原生自然ではない。里山は、原生自然の一部に、ひとが適度に関わることによって、新たに生み出された生命豊かな自然なのである。日本では、古くから自然と共生してきた。里山とともにあった生活の中には、日本的感性である「もったいない」が存在していた。「もったいない」とは「もの」に「いのち」をみとめる「こころ」があらわれたものである。
具体的な研究内容は、里山で、綿の栽培・採集、糸紡ぎ、織り、里山から入手できる植物染料による染色、藍の栽培・染色などを小学校の総合的な学習の時間で8ヶ月にわたり実践した。そのなかで、ものづくりの手間と苦労を感じること、それを実際の生活に用いることにより、里山・自然と生活との関わりを認識し、ものの大切さを認識することができるような教育実践を試みた。さらに、学校教育の中だけではなく、地域にもその教育やその成果を広げ、幼児からお年寄りまで、また異年齢の子どもどうしの交流をはかりながら、里山を舞台にした「もの」の「いのち」の循環について、今回は「ふろしき」を取り上げ、実践を行った。
これらの「里山」を舞台にした学習の中で、子どもたちが地域の人とたちと関わり、体を使って植物を育て、手を使って「ものづくり」を行うことにより、「もの」の「いのち」の循環、「もの」を大切にする「こころ」、「ひと」とのコミュニケーションの重要性を身につけること、また、全国でも荒れて放置されている里山に目を向けることで、環境に対する感性を磨くことができたと考えられる。

  • Research Products

    (5 results)

All 2007 2006

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] LOHASに冠する意識調査から見た環境教育の課題2007

    • Author(s)
      豊田祐美, 清水裕子, 佐々木和也
    • Journal Title

      第3回日本感性工学会春季大会予稿集 2007

      Pages: E12

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 地域NPOと連携したふろしき環境教育の実践2007

    • Author(s)
      車田千紘, 清水裕子, 佐々木和也
    • Journal Title

      第3回日本感性工学会春季大会予稿集 2007

      Pages: E11

  • [Journal Article] LOHASの感性を生かした環境教育2006

    • Author(s)
      豊田祐美, 清水裕子, 佐々木和也
    • Journal Title

      第8回日本感性工学会大会予稿集 2006

      Pages: 221

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 里山におけるものづくり環境教育の感性的評価方法の検討2006

    • Author(s)
      佐々木和也, 清水裕子, 箕輪祐一
    • Journal Title

      第8回日本感性工学会大会予稿集 2006

      Pages: 157

  • [Journal Article] ふろしき環境教育の提案とその意義2006

    • Author(s)
      車田千紘, 佐々木和也, 清水裕子
    • Journal Title

      第8回日本感性工学会大会予稿集 2006

      Pages: 224

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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