2007 Fiscal Year Annual Research Report
参加・体験型学習による生活課題への気づきを促す総合的な授業開発
Project/Area Number |
17602003
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
堀内 かおる Yokohama National University, 教育人間科学部, 准教授 (00252841)
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Keywords | 参加型学習 / 授業開発 / アクション・リサーチ / 家庭科 |
Research Abstract |
本研究の最終年度である平成19年度には、過去2年間継続してきた家庭科授業研究会の活動を行うとともに、これまでの研究の総括として、家庭科教育における参加型学習を導入した授業の方向性について検討を深めるために、講演会とシンポジウムを開催した。講演会では、家庭科教育の新たな方向性として注目されている消費生活と環境問題に造詣の深い研究者に講演を依頼し、環境教育の分野で着目されてきた意思決定にかかわるワークショップの実際について、体験的に学ぶことともに、家庭科教育で消費生活と環境について取り上げる際の視点を理解することができた。 シンポジウムでは、授業研究を蓄積してきた2名の研究者をシンポジストに迎え、現場教師の授業力を高める共同研究の在り方や教師支援の方法等について提言がなされた。そのうえで、小・中・高校の教師が大半を占める参加者とのディスカッションを行い、家庭科教育実践を豊かにしていくために求められる大学と教育現場との連携について、具体的な示唆を得ることができた。 また、参加・体験型の授業の効果と学習者の変容に着目し、大学における授業実践をもとに考察を加え、参加型学習の一つの手法として写真を用いたアクティビティであるフォト・ランゲージの活用について、8月にマレーシア・クアラルンプールにて開催された第14回アジア地区家政学会議において、ポスター発表を行った。 以上の本年度の成果は、授業開発ブックレット『参加型学習と授業』No.3としてまとめ、家庭科教育関係者やシンポジウム参加者に配布した。
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Research Products
(3 results)