2007 Fiscal Year Annual Research Report
政策ツールとしての環境教育・食教育プログラムの開発・実証・普及
Project/Area Number |
17602006
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 修 Nagasaki University, 大学院・生産科学研究科, 准教授 (10222168)
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Keywords | 省エネ授業 / 食育 / EMS / 事業評価 |
Research Abstract |
長崎県佐世保市において、食育ワークブックの編纂作業にあたった。 こうした実績をもとに、佐世保市では、市内のすべての小学校での食育カリキュラムの導入の検討を開始した。 また、義務教育期において、生活習慣病対策がほとんど実施されていないことを、教科書、指導書の分析で明らかにした。 次に、福岡県大木町において、生ゴミ循環利用を促進するための、カリキュラム案を作成、実施した。大木町においては、生ゴミと屎尿の循環利用がはじまったが、市民の意識を高めるために、このカリキュラムが、実証された。 4年生の社会科を活用したこのカリキュラムは、現在の環境政策のニーズを、教育現場で実践するものとして、高く評価された。 自治体の政策ニーズと関連のある課題(廃棄物、温暖化対策、生活習慣病対策など)を、義務教育のカリキュラムとして提供することで、自治体はそのカリキュラムおよび授業に対して、財政的および様々な支援が可能になった。また、学校においても、より具体的な課題に取り組むことが可能になり、授業の内容が充実することもわかってきた。 ただし、学校で実施するには、政策的配慮(人員の配置、予算の増加など)が必要であり、そのためにも、効果的なカリキュラムの策定、効果の測定が必要であることも、明らかになった。
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Research Products
(4 results)