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2006 Fiscal Year Annual Research Report

京都に息づく文化と精神を活かした食教育プログラムの開発と実践

Research Project

Project/Area Number 17602007
Research InstitutionKYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY

Principal Investigator

大谷 貴美子  京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (60148632)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 冨田 圭子  京都府立大学, 人間環境学部, 助手 (20381931)
Keywords食教育 / 京料理 / 京の食文化 / 五感 / もてなしの心 / 実践授業
Research Abstract

京都には、日本を代表する食文化が息づいている。従って、それらの精神性、つまり「おもてなしのこころ」「始末のこころ」「五味・五色・五法を五感で味わうこころ」「旬の素材を活かすこころ」等を体験することは、食べ物への関心を喚起するだけでなく、食の本質が学べる。
京都市立S小学校の協力を得、6年生児童に対し、総合的な学習の時間(国際理解)20時間を使い食教育を行った。
まず、世界各国には、その土地の気候風土に適した食文化があり、京都にも、その気侯風土にあった食文化が存在すること、特に京都には都があったという歴史的特殊性などが京料理に影響を与えていることを理解させた。
京料理を支える「だしの味」、「水の味」、「盛り付けの美」については、実習授業を取り入れ、感じたことを自分の言葉で表現させた。また和菓子には御銘があり、そこから季節の風景を思い起こすことを学習し、実際に和菓子に銘をつけさせた。これらは、児童の表現学習にもなった。
そして、地域の方の協力のもと茶道の体験をさせた。和室・和食のマナーを学習したうえで、京料理店に伺い、もてなしの実際(打ち水など)とプロの料理の技、京町家のしつらえを学び、京料理を五感で味わった。その後、子ども達それぞれが「京料理の秘密」について調べ学習を行い、児童は、「京料理のひみつ」は「おもてなしの心」にあることを見つけた。
また児童へのアンケートで、「京都の食文化を守っていきたいと答えた者は97%に上り、また、「京都で育ったことを誇りに思いますか?」の質問についても、90%以上の児童が「すごく誇りに思う」「誇りに思う」と答え、京都の食文化について、児童それぞれがすばらしい点を発見できたと考える。また「本物」にふれたことで、児童の食への関心が深まり、親へのアンケートから児童の行動変容にもつながったことが示唆された。教師からの評価も踏まえ、本食育プログラムを23時間の改良プログラムとして完成させた。これらの実績をもとに、「食育の玉手箱」という本を平成19年3月に出版した。

  • Research Products

    (6 results)

All 2007 2006

All Journal Article (4 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 栄養教育をまだ受けていない小学4年生が考える体にいい食事とは-絵とアンケート調査を通して-2006

    • Author(s)
      鎌田早紀子, 尾崎彩子, 冨田圭子, 大谷貴美子
    • Journal Title

      日本食生活学会誌 16・4

      Pages: 68

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 母親の食生活に対する意識や生活充実感が幼稚園に通う子どもとのコミュニケーション頻度に与える影響2006

    • Author(s)
      高畑彩友美, 冨田圭子, 饗庭照美, 大谷貴美子
    • Journal Title

      日本家政学会誌 57・5

      Pages: 25

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Kakdugi(大根キムチ)の品質改良へのクロマグロ骨スープの利用2006

    • Author(s)
      李承彦, 南出隆久, 冨田圭子, 大谷貴美子
    • Journal Title

      日本調理科学会誌 39・6

      Pages: 1

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] The atmosphere of the dining produced by the various kinds of tablecloth colours under three kinds of illuminat conditions2006

    • Author(s)
      Keiko Tomita, Makiko Ono, Terumi Aiba, Kimiko Ohtani
    • Journal Title

      J. Asian Regional Assoc. Home Economics 13

      Pages: 173

  • [Book] 知っておきたい食の世界-食育の玉手箱-2007

    • Author(s)
      大谷貴美子, 冨田圭子
    • Total Pages
      106
    • Publisher
      久美株式会社
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Book] 恋愛食 賢い女子中高生のための素敵な食育2006

    • Author(s)
      松田覚編著, 大谷ら共著
    • Total Pages
      219
    • Publisher
      久美株式会社
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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