2005 Fiscal Year Annual Research Report
学校図書館を活用した国際理解をめざす文化探求学習カリキュラム
Project/Area Number |
17602008
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
坂本 旬 法政大学, キャリアデザイン学部, 助教授 (60287836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 郷子 首都大学東京, 都市教養学部, 兼任講師 (80383131)
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Keywords | 文化探究学習 / 異文化教育 / 情報教育 / 国際交流 / 多文化教育 / カルチャー・クエスト / 情報リテラシー / 国際教育 |
Research Abstract |
法政大学キャリアデザイン学部専門科目「情報教育論」2コマにおいて、カルチャー・クエスト(文化探究学習)の実践を行った。探究する文化として、ニューヨークと中国(上海)を選択した。 まず、上海の学校との交流のための事前調査として、5月30日から6月2日まで上海に出張し、上海実験小学校、バイリンガルスクール、上海交通大学、華東師範大学、上海日本人学校の各種学校を訪問し、文化探究学習プログラムの紹介と協力への依頼を行った。特にバイリンガルスクールではこのプログラムへの高い関心を持っていることを確認した。また、このプログラムにボランティアとして参加してくれる大学生たちとの交渉をすることもできた。 9月には中国語=日本語、英語=日本語の二種類の翻訳掲示板を作成し、一つの言語でメッセージを入力すると、自動的に他言語に翻訳されるようにした。後期の授業ではこれらの掲示板を活用し、文化探究学習プログラムを進めることができた。 また、演習の授業の一環として、14名の受講生とともに2月7〜14日までニューヨーク市立大学およびニューヨーク市内の公立小中学校(ニューヨーク市立PS161小学校およびモットホール学校)への研修を行い、学生たちはニューヨーク市立大学の授業に参加したり、公立小中学校で日本の小学生の学校生活や遊びについてのプレゼンテーションを行った。また、ニューヨーク市立大学学校開発センターの教職員と文化探究学習についての意見交換を行い、今後の実践計画について検討した。 この研修のために、墨田区立押上小学校3年生の学校生活の様子を取材するとともに、子どもたち自身が作ったニューヨークの小学生へのビデオレターや文集を二つの小学校の同じ学年のクラスで紹介し、文化探究学習を中心とした学校間交流を始めることになった。 現在、これらの実践を総括し、報告集へまとめる作業を行っており、4月中に完成する予定である。また、今年度中に日本およびアメリカでの文化探究学習の実践成果をふまえ、ニューヨーク市立大学学校開発センターと共同で文化探究学習に関する理論研究をまとめる計画である。
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