2006 Fiscal Year Annual Research Report
CO_2濃度の常時観測を中心とした地球温暖化防止のための環境教育に関する研究
Project/Area Number |
17602009
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Research Institution | Nagoya Sangyo University |
Principal Investigator |
岡村 聖 名古屋産業大学, 環境情報ビジネス学部, 助教授 (80314087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 雅一 名古屋産業大学, 環境情報ビジネス学部, 客員教授 (60340387)
龍崎 忠 名古屋産業大学, 環境情報ビジネス学部, 助教授 (80340389)
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Keywords | 地球温暖化防止 / 環境教育 / 小学校 / 中学校 / 高等学校 / カリキュラム / 常時観測 / CO2濃度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、小・中学校、高等学校と連携して、C02濃度の常時観測を中心とした環境教育の実践的方法を提示するとともに、小学校から高等学校に至る「連続した学び」のため、「総合的な学習の時間」を想定した環境教育プログラムを開発することにある。以下に、主な成果を示す。 (1)C02濃度の常時観測を中心とした環境教育プログラムの開発 C02濃度常時測定ネットワークシステムをリバイズするとともに、測定箇所を小学校5校、中学校1校、企業2杜増やした。現在、計12箇所のリアルタイムおよび蓄積測定データをWEB公開している。児童・生徒が身近な大気中のC02濃度が持つ意味を科学的に理解する上で、基礎データが空間的に拡充されたことは有用であった。 (2)環境情報コンテンツの開発 測定データを分析するために割り当てることができる授業時間には制限がある。そこで、測定データを効果的かつ総合的に整理、分析するための環境情報コンテンツの初期バージョンを開発した。具体的には、測定データの取得からC02濃度マップ作成に至る一連の処理を、わずかな手作業を除き自動で実行できるPCソフトウェアの開発を行った。 (3)「連続した学び」のためのカリキュラム及び教材の開発準備 現在の総合学習は、自由度が高いが小学校から高等学校に至るカリキュラムが存在しておらず、学習そのものが単発的で、体系性がない。そこで、研究協力校における担当教諭らの参画のもとに検討会議を設置し、「連続した学び」のためのカリキュラム及び教材について検討を行い、本年度分の成果として、環境教育用テキスト(小学校高学年版、中学校版、高等学校版)の改訂版を作成した。
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