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2006 Fiscal Year Annual Research Report

断眠による酸化ストレスの発生と睡眠による抗酸化作用

Research Project

Project/Area Number 17605006
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

杉田 義郎  大阪大学, 保健センター, 教授 (50127239)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊ノ郷 卓之  大阪大学, 保健センター, 助手 (40362595)
足立 浩祥  大阪大学, 保健センター, 講師 (00303785)
Keywords睡眠 / 酸化ストレス / 唾液 / 断眠 / イオン選択性分析
Research Abstract

我々はヒトにおいて、睡眠時間の減少及び部分断眠が生体内における酸化作用の増加もしくは抗酸化作用の低下をもたらし、生体を酸化ストレスの強い状況に陥れるという仮説を立て検討を行っている。
本研究では、鋭敏に酸化ストレスを評価するため、生体内の活性酸素やフリーラジカルにより生じた血中のヒドロペルオキシド濃度を呈色反応で計測する方法を測定系として想定していた。しかし本法では、血液を被験者から採取する必要があり、観血的な方法を用いることとなる。現在、睡眠領域における酸化ストレスの関連を評価するエビデンスのある測定系及び質問紙のバッテリーはほとんど報告がなされていない。このような睡眠と酸化ストレス度の関連を適切に評価することができる測定系の検討も本研究の重要な課題である。このような点を鑑み、本年度は、酸化ストレス評価を行う場合、より侵襲が少ない手法であるイオン選択性分析装置を用いて、健常人コントロールにおける酸化・還元力に関する検討を行った。
被験者に対して唾液の採取を行い、これを検体としてヒト体液の電解質を対極する2つの電極により電位差測定を施行し、酸化・還元力評価を行った。測定誤差を均一化するため、それぞれの唾液測定は、同一検体を用い2度施行し、その平均値を用いて解析を行った。この結果、今回参加した被験者いずれもが、酸化還元電位値(mV)が、平均値+90以上を示しており、酸化力が強い状態にあることが示唆された。被験者の中には+100を越える超酸化状態にある者も認められた。
本検討結果からは、自覚的な睡眠状態に問題を抱えていない健常人でも、酸化力が高い者が含まれていることが判明した。この要因としては、栄養等の食事の影響、運動の状態、疾病には罹患していないものの精神・身体健康度の状態などが関わっているものと考えられ、来年度は、さらに客観的な指標を加え本研究を継続する。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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