2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17607013
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 恭子 日本大学, 医学部, 助手 (70366574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 千幸 日本大学, 医学部, 助手 (10328734)
羅 智靖 日本大学, 医学部, 教授 (60230851)
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Keywords | アレルギー / IgE受容体 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
我々はこれまでに、転写因子MZF-1がヒトFcεRIβ鎖遺伝子の第4イントロン中のエレメントに結合してβ鎖遺伝子の転写を抑制することを報告している。この転写抑制には、FHL3が補因子として必要であることが明らかとなったため、MZF-1/FHL3複合体を介したβ鎖遺伝子の発現制御機構の実体を明らかにするために詳細な解析を行った。核内のMZF-1、FHL3を含む複合体は非常に高分子量であり、他の因子を含む可能性が高かったことから、ヒトcDNAライブラリー中から、yeast three hybrid法により、MZF-1・FHL3を含む高分子量複合体の構成因子の探索を行った。その結果、NFYがFHL3を介してMZF-1と相互作用し、三者複合体を形成することが明らかとなった。in vitro translationにより作製したMZF-1,FHL3,NFYを用いた免疫沈降によっても、NFYがFHL3を介してMZF-1と相互作用し、三者複合体を形成することを確認した。さらに、NFYがβ鎖遺伝子の第4イントロン中のエレメントを含む領域と相互作用することを抗NFY抗体を用いたChIPアッセイにより証明した。今後、この転写制御複合体においてNFYがどのような役割をしているかの解析を行う予定である。 一方、ヒトFcεRIβ鎖の全遺伝子領域にわたっての探索により、3'側非翻訳領域にも強い転写抑制活性を有するDNA領域が存在することが見いだされている。この領域に含まれる転写抑制エレメントの詳細なマッピングを行うために、この3'側非翻訳領域の遺伝子断片の6種類の欠失体を、β鎖プロモーター支配下にルシフェラーゼをコードするレポータープラスミドのルシフェラーゼ遺伝子の下流に挿入した一連のレポータープラスミドを作製した。現在、これらのレポータープラスミドを使用してルシフェラーゼアッセイを行っている。
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[Journal Article] IgE- and FcεRI-mediated migration of human basophils.2005
Author(s)
Suzukawa M, Hirai K, Iikura M, Nagase H, Komiya A, Yoshimura-Uchiyama C, Yamada H, Ra C, Ohta K, Yamamoto K, Yamaguchi M.
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Journal Title
Int.Immunol. 17
Pages: 1249-1255
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