2006 Fiscal Year Annual Research Report
環境配慮行動要因分析とマテリアルフロー分析による廃プラスチックの再資源化促進
Project/Area Number |
17610001
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
角田 芳忠 北海道大学, 大学院工学研究科, 特任助教授 (00360933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松藤 敏彦 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (00165838)
大沼 進 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (80301860)
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Keywords | 廃プラスチック / 再資源化 / 行動科学 / 環境配慮行動 / 類型化 / システム安定性 / 評価指標 |
Research Abstract |
実際の社会活動状況を反映した技術的,経済的,行動科学的な検討の融合により,廃プラステックの再資源化向上への効果的な方策提案をめざして,本年度は,環境配慮行動の促進・阻害要因の定量化,中間処理および再資源化システムの安定性評価手法に関して研究した。 環境配慮行動の促進・阻害要因の定量化検討では,アンケートによる社会調査を実施し,日常のライフスタイル,特に消費・購買行動に基づくタイプ別の違いを想定して,模範的生活型,割り切り型,家事手抜き型,うっかり型,プラスチック依存型として人々の類型化を行い,そのタイプ別の比較を行った。認知レベルでは全体的にはタイプ別にあまり相違はないが,実際のごみ減量や3R行動の推進など,具体的な環境配慮行動のさらなる普及がまだまだ実現可能であることが示唆された。 中間処理および再資源化システムの安定性評価法の検討では,再資源化事業者を中心として,入口(上流側),事業者のプロセス,出口(下流側)の影響要因をヒヤリングおよびアンケート調査により把握,整理した。さらに,影響要因の評価基準を設定してそれに基づき採点し,重み付けを用いて再資源化システムを総括的に評価する「システム安定性評価指標」を算出した。技術確立度・経済性・需給バランス・当事者間のコンセンサスなどを考慮して,再資源化システムとして安定的に機能し,運用されているかについて,システム安定性評価指標を用いて各種廃プラスチックの再資源化システムを比較,評価した。
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