2006 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningを活用した技術者倫理教育システムの開発
Project/Area Number |
17612002
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 好夫 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (70002920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安居 光国 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (40200498)
板倉 賢一 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20168298)
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Keywords | 技術者倫理 / e-Learning / コンテンツ作成 |
Research Abstract |
この2年間に作成したe-Learningを活用した技術者倫理教育システムの特徴点は以下の通りである。 (1)技術者倫理の少ない授業(現在1単位である)の中で、学生の継続学習として活用できる。 (2)時事問題などの事例研究の教材を扱う上で、コンテンツを適宜改良できるので、斬新な教材を提供しうる。 (3)学生の学習進捗状況を把握する機能があるので、学習状況を把握し指導することが可能である。 (4)倫理と技術の専門用語が多く出てくるので、単語集を作成しそれにリンクを張ることで学習効果が得られる。 (5)事例研究の調査などネットからの情報収集が容易である。 (6)章末に理解度チェックの課題があり、容易に修得度チェックができる。 (7)パソコンがあればいつでもどこでも学習が可能である。 本コンテンツの有効性と課題を実証するために、使用実験を学生に依頼した。今後の課題は、音声の活用や動画、静止画の有効活用が望まれる。(現在改良を継続中である。来年度から本システムを授業の補助教材として全学的に活用すべく準備中である)。作成環境は、富士通製のインターネットナビウエアーVer6.0から8.0に更新するとともに、Javaによる独自のコンテンツ作成ツールを開発した。 また、こうした複雑な社会科学現象や価値観に関わる問題を考察する上で、できるだけ客観的な事実の把握は最重要課題である。有向グラフと価値の重み付けを利用した事例研究の階層構造解析ツールを開発した。(論文I参照)。このツールは、事例研究できわめて有効であることが実験からわかっており、今後とも改良を重ねるとともに、e-Learningシステムに組み込む予定である。 2年間をかけて、技術者倫理教育の教科書を作成した(図書1件参照)。この教科書は、本研究者らが中心となり北大の応用倫理の教員4名も参加したオムニバス形式で書かれていて好評を得ている。 最後に、本研究の成果の1つとして平成18年度の特色GPの採択となった「オムニバス 技術者倫理教育の実践」に貢献したことを報告する。
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