2008 Fiscal Year Annual Research Report
技術者倫理担当教員育成のための研究指導を中心とするシステム構築に関する研究
Project/Area Number |
17612006
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
瀬口 昌久 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (40262943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 温 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (80332097)
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Keywords | 技術者倫理 / 工学倫理 / 公共性 / チャイルドシート / 専門知 / ローカルノレッジ / 技術倫理研究 / ミスユース |
Research Abstract |
2008年4月に行われた調査によれば,チャイルドシートの使用率は50.2%にとどまる一方で,チャイルドシートを誤って装着したりするミスユースは約70%に達する高い割合を示した.チャイルドシートの安全性をめぐって,日本と米国などの取り組みの比較を踏まえ,この問題に関する技術者や政策決定者の課題を考察し,技術者倫理の観点がどのような寄与をなしうるか検討し,「チャイルドシートのミスユースと技術者倫理」の論文としてまとめた.名古屋工業大学技術倫理研究会による研究活動を行い,平成20年度には以下の3回の特別講演会と研究会を実施した. 第12回 2008年6月4日 講師 中村昌允 東京農工大学大学院技術経営研究科教授「事故と技術者の責任」 第13回 2008年6月11日 講師 打田憲生 日本技術士会中部支部技術者倫理研究会代表幹事「専門職技術者への道・技術者倫理構築のストラテジー」 第14回 2008年10月22日 講師 藤垣裕子 東京大学大学院総合文化研究科准教授「専門知と公共性--専門家の責任とローカルノレッジ」 これらの研究成果の一部をふくめて、『技術倫理研究』第5号を発行し,論文3,講演3,研究ノート2を掲載した.また,これまでの研究成果を実践するため技術者を対象とした公開講座「科学技術倫理-不安を感じたとき,エンジニアは何を優先すべきか?」を5月31日、6月7日に企画開催した.
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Research Products
(1 results)