2005 Fiscal Year Annual Research Report
疑似成熟社会における健康関連微生物のリスク評価とその制御
Project/Area Number |
17636013
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大村 達夫 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大垣 眞一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20005549)
平田 強 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (50005493)
国包 章一 国立保健医療科学院, 水道工学部, 部長 (90083740)
田中 宏明 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70344017)
滝沢 智 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10206914)
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Keywords | 疑似成熟社会 / 病原微生物 / 感染症 / リスク評価 / リスク制御 / 水・食品 / 検出・定量 / リスク低減技術 |
Research Abstract |
現在社会は,高齢化によって生ずる病原微生物への抵抗力の低下や,国際化による病原微生物の安易な移入等により,健康関連微生物によるリスクの増大が懸念される疑似成熟社会である。真の成熟社会実現のためには,人の健康を保証することが重要であり,病原微生物のリスクを評価し,そのリスクを制御していくことは必須の課題である。本研究では,真の成熟社会形成のための病原微生物のリスク評価とその制御の確立に向けた研究の発展を目的とし,今後の研究計画と研究方針について議論を行った。以下にその成果を示す。 1.健康関連微生物のリスク評価とその制御に関する研究:課題2〜8の成果を統括し,今後の研究計画や研究方針を明確にした。 2.病原微生物の種類の同定:現在社会や未来社会において問題となりうる病原微生物の種類について,文献や研究機関・行政機関が所有するデータから整理した。 3.病原微生物の検出・定量技術:水や食品からの病原微生物の検出・定量技術について,現存の技術情報や適用事例を収集・整理し,問題点を明らかにした。 4.病原微生物のリスク評価手法:現在,水質基準や食品衛生基準の策定のために一般に用いられている病原微生物のリスク評価手法について,問題点を明らかにした。 5.国内外の感染症発生事例調査:国内外での病原微生物による感染症の発生事例を調査した。 6.病原微生物リスク低減技術:水や食品中の病原微生物の除去・不活化技術について,現存の技術情報や適用事例を収集・整理し,問題点を明らかにした。 7.HACCP等による水・食品の管理技術:現在,水質管理や食品衛生管理に利用されているHACCP等の技術について,技術情報や適用事例を収集・整理し,問題点を明らかにした。 8.遺伝情報を利用した感染ルートの解明:遺伝情報を利用した感染ルートの解明手法について,現在の技術情報や適用事例を収集・整理し,問題点を明らかにした。
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Research Products
(5 results)