2005 Fiscal Year Annual Research Report
数値相関ルール高速完全探索手法の開発と薬品処方規則発見への適用評価
Project/Area Number |
17650042
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鷲尾 隆 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (00192815)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元田 浩 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (00283804)
大原 剛三 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (30294127)
|
Keywords | 数値相関規則 / 定量的多頻度アイテム集合 / 部分空間クラスタリング / 薬品処方規則 / 数値バスケット分析 / 定量的バスケット分析 |
Research Abstract |
新たな定量的相関ルール探索原理とアルゴリズムの確立を目途とし、以下の5課題を実施した。 1)相関ルール探索の数学的理論の一般化 相関ルールマイニングが適用可能な問題の数学的性質と適用限界を調べ、理論を限界問題まで適用可能な一般的枠組みに拡張した。また,並行して関連数学的理論の背景調査を行った。この拡張作業の中で、相関ルールマイニングの適用範囲を非常に広く取ることができること、またそれらを一般的数学定式化の枠組みの中で捉えられることを明らかにした。 2)適切な数値区間決定原理の理論化 上記一般化理論の適用にあたり、更に必要となる数値区間決定基準の検討・理論化を行った。数値区間の定量的扱いについても、上記数学的定式化の枠組みでの扱いを可能にする単調性を有する密度判定基準を体系化することに成功した。 3)定量的相関ルール探索アルゴリズムの開発 上記理論に基づき、骨格の異なる最適探索アルゴリズム候補を設計した。この探索アルゴリズムは完全性が保証され、しかも実用上十分な実行効率性を持つとの見通しを得た。 4)計算機実装による計算性能の検証 アルゴリズムを計算機にプログラム実装し計算性能を検証しながら、更なるアルゴリズム検討を進めた。これには性能検証に必要な人工データの作成作業を伴った。種々の人工データに対して当該アルゴリズムやその改良版を適用し,計算効率と導出結果品質の両面で良好な成果を得た。 5)内外先行研究との比較検証 論文調査に留まらず内外の実地調査を行い、先行研究との性能比較に必要な知見とデータを入手した。そして性能比較検討と更なるアルゴリズム改良を行った。ドイツの研究グループの先行研究を発見したが,それに比べても当該研究成果はより性能の良い結果をもたらした。
|
Research Products
(8 results)