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2005 Fiscal Year Annual Research Report

変調伝達関数に基づいた骨導音声の明瞭度回復法の基礎検討

Research Project

Project/Area Number 17650048
Research InstitutionJapan Advanced Institute of Science and Technology

Principal Investigator

鵜木 祐史  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (00343187)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 赤木 正人  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (20242571)
Keywords変調伝達関数 / 音声明瞭度 / 骨導音声 / 気導音声 / LPC
Research Abstract

本研究では,高騒音環境下での音声会話を実現するために骨導マイクを利用した補聴システムの構築を目指している.一般に,骨導マイクは雑音に頑健に音声を集音することができるが,その音声の音質や明瞭度は著しく低下しているため,そのままでは利用することができない.そこで,気導音声を入力,骨導音声を出力とした伝達系を想定し,この伝達特性を明らかにするとともに,伝達特性の逆特性を利用した骨導音声の明瞭度回復法の可能性を探る.本年度は次の二点を行った.
(1)データベース構築
骨導音声の特徴・伝達関数の特性を明らかにするために,様々な条件(話者の違い,測定点の違い,発話内容の違いなど)における気導音と骨導音のペア収録を行い,大規模な音声データベースを構築した.骨導音は,二種類の骨伝導マイクを利用し,10名の被験者からデータ収録を行った.発話内容は日本語音韻だけでなく,NTT-AT親密度別了解度試験用音声データに従うものとした.
(2)伝達特性の分析ならびにモデル化の検討
(1)で構築した気導・骨導音声データベースから様々な条件での気導音・骨導音の特徴ならびに伝達特性を分析し,変調伝達関数と比較したときの適合度合いを調査した.主に利用した尺度は,相関,SN比,パワー比,MTF,LPCである.伝達特性の分析の後,その伝達逆特性を実現するために,分析結果に基づいた二種類のエンベロープ回復処理(MTFに基づいたものとLPC法に基づいたもの)を利用して,骨導音声の明瞭度を回復する計算モデルを構築した.回復法について主観評価(MOSテスト)ならびに客観評価(LSD,LCD,MCD)を行ったところ,FFTやクロススペクトル法を用いた単純な逆特性を推定する方法よりも,提案法が骨導音の明瞭度をかなり回復できることを示した.

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] A study on an LPC-based restoration model for improving the voice-quality of bone-conducted speech2006

    • Author(s)
      T.T.Vu, M.Unoki, M.Akagi
    • Journal Title

      Proc.NCSP06

      Pages: 110-113

  • [Journal Article] A method for restoring bone-conducted speech based on the LPC model2006

    • Author(s)
      T.T.Vu, M.Unoki, M.Akagi
    • Journal Title

      日本音響学会2006年度春季研究発表会講演資料 1-3-3

      Pages: 403-404

  • [Journal Article] A study on restoration of bone-conducted speech with the LPC-based model2006

    • Author(s)
      T.T.Vu, M.Unoki, M.Akagi
    • Journal Title

      日本音響学会聴覚研究会資料 36(1)

      Pages: H-2006-13 67-H-2006-13 72

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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