2005 Fiscal Year Annual Research Report
fMRI実験の応用による英語記憶を促進するためのCAIシステムの知能化
Project/Area Number |
17650066
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
市橋 秀友 大阪府立大学, 大学院工学研究科, 教授 (30151476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 克宏 大阪府立大学, 大学院工学研究科, 助手 (80332964)
野津 亮 大阪府立大学, 大学院工学研究科, 助手 (40405345)
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Keywords | 英語 / コンピュータ支援教育システム / 記憶術 / 脳波計測 / fMRI / クラスタリング / データ解析 |
Research Abstract |
英語学習支援のためのコンピュータシステムの開発にfMRIを用いた実験や脳波測定から検証しながら開発を進めた. 1.コンピュータ支援教育システムの開発 場所法記憶による英語学習のためのプロトタイプシステムを開発した.GUIによるウインドウに利用者が訪れた場所の写真を表示するシステムである.写真は場所や視覚的イメージから想起を促すためのもので,デジタルカメラから選択的に取り込める.また画像処理ソフトを活用して,写真のイメージの協調,単純化や記憶のクルーとなるイラストの書き込みが可能である.NEXT,+100などのプッシュボタンはセンテンスを進めるもので,HIDEボタンは表示を隠すため,Errボタンは想起失敗の記録用,REVIEWボタンは想起失敗のセンテンスのみをリハーサルするためのチェックボックスである. 2.記憶実験とシステムの改善 このようなシステムを学生の協力を得てMATLABのGUIにより開発した.また学生を被験者として習熟テストを試行的に行った.想起の成功率や習熟率を評価するための統計情報の自動収集やその解析は今年度は行えなかった.研究代表者は今回のシステムを用いて記憶しているセンテンスを3700件まで増やすことができた(約700件の増加). 開発したシステムを用いた記憶実験は少なくとも数年間の長期的継続が必要で,記憶の進捗過程を経時的に記録しながらシステム開発を進めている. 3.脳波測定によるダイポール推定とfMRI実験 併行して,写真や画像などのイメージを手がかりとして想起する方法での脳の活性化を脳波測定による方法(北海学園山ノ井教授と共同研究)とfMRIでの4回の実験により測定した.fMRIデータの解析にクラスタリングを用いる方法の開発を行ったが,現在それを用いた解析に取り組んでいる段階である.
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Research Products
(1 results)