2005 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀型組織向け企業情報システムに関する技術調査
Project/Area Number |
17650073
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
辻 洋 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (50347506)
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Keywords | 企業情報システム / 協働作業支援 / 組織間連携 / ピア・ツー・ピア・モデル |
Research Abstract |
21世紀における企業情報システムのあり方に関する技術調査を行うために、産学連携の調査専門委員会(大学13名、企業10名、海外3名)にて、組織論とグリッドコンピューティングに関する情報収集を実施した。この結果を現在レポートとしてまとめており、H18年9月に発行予定である。この情報収集を通して、ピア・ツー・ピアの企業間連携の題材として、ソフトウェアの海外開発委託(オフショア開発)のリスク分析が大きな課題となることを抽出した。 これに伴い、ピア・ツー・ピアでの企業間連携におけるオフショア開発のシステム・イメージを策定し、オフショア開発のリスク分析のために以下を行った。 (1)調査のために海外研究者2名、国内研究者2名の参加を求め、実現した。 (2)大学関係者だけではリスク分析ができないので、産学連携のチームを構成した。 (3)チームメンバで企業を集中訪問しインタビュー調査を行った。その結果は論文投稿中である。 (4)インタビュー調査に基づき、オフショア開発におけるリスク要因をソフトウェア・リスク、ベンダ・リスク、プロジェクト・リスクに分類し、それぞれ、4項目、4項目、5項目の属性を抽出した。 (5)計13項目の属性に対して、二つの属性値を与え、リスク空間を構築した。 (6)リスク空間におけるリスク値を同定するため、コンジョイント分析の計画を立案した。 (7)立案した計画に基づくアンケートを作成し、国内の約180人のプロジェクトマネージャから回答を得た。 (8)現在回収したアンケート・データを分析しており、次年度リスク評価手法として提案・評価する予定である。
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