2007 Fiscal Year Annual Research Report
PLC活性のリアルタイム測定法を用いた細胞内シグナルのクロストニクの解析
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17650112
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
少作 隆子 Kanazawa University, 医学系研究科, 教授 (60179025)
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Keywords | ボスホリパーゼC / カルシウムイオン / 細胞内シグナル / NMDA型グルタミン酸受容体 / 内因性カンナビノイド / クロストーク / 海馬ニューロン |
Research Abstract |
1.細胞内シグナル伝達系間のクロストークを調べるために,1個の細胞内のシグナル伝達の大きさをリアルタイムでモニターする方法の開発を試みた。初年度は,PLCの代謝産物であるジアシルグリセロールにより活性化されるチャネル(TRPC6チャネル,を培養海馬ニューロンに強制発現させ,PLC活性をモニターする方法を用いて実験を行った。その過程で,内因性カンナビノイド放出量がGq共役型受容体-PLCbetaシグナル伝達系の活性を反映することが明らかとなった。そこで次年度は1個の細胞から放出される内因性カンナビノイド量を電気生理学的方法によりモニターするという方法を用いて,Gq共役型受容体-PLCbetaシグナル伝達系とNMDA型グルタミン酸受容体-Ca2+シグナル伝達系の聞のクロストークについて調べた。本年度は,Gq共役型受容体-PLCbetaシグナル伝達系をモニターする別の系の開発を試みた。 2.培養海馬ニューロンにmAChRアゴニストを投与すると、多くの細胞では一過性の脱分極が発生した。この効果は、PLC阻害剤により抑制されることから、Gq共役型受容体-PLCbetaシグナル伝達系を介していると考えられた。またmAChRアゴニスト投与による脱分極の大きさが細胞内Ca2+濃度に依存すうことが判明した。よって、Gq共役型受容体-PLCbetaシグナル伝達系とMDA型グルタミン酸受容体-Ca2+シグナル伝達系の間のクロストークを、この脱分極信号を指標にして調べることも可能であると考えられた。PLCbetaの基質であるPIP2の濃度変化に鋭敏に反応するチャネルを強制発現することにより、より感度の高いモニター系を開発することができると期待される。
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