2005 Fiscal Year Annual Research Report
ユニークな食虫目実験動物スンクスにおける近交系の樹立と遺伝マーカーの整備
Project/Area Number |
17650119
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石川 明 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (20211724)
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Keywords | スンクス / 実験動物 / 近交系 / 遺伝マーカー |
Research Abstract |
本年度は、近交系スンクス樹立のための交配、CATS(Comparative Anchor Tagged Sequence)マーカーの開発およびスンクスの近縁種Crocidura russulaマーカーを利用したマイクロサテライトマーカーの開発検討を行った。具体的には以下の通りである。 (1)近交系スンクスの樹立:TKU系統において毎世代兄妹交配を繰り返し、近交系スンクスの樹立を進めている。同時に、基礎的なデータを得るために、妊娠期間、一腹産子数等を記録している。 (2)CATSマーカーの開発:今までに、77個体のF2マッピングパネル作出に用いた両親系統とそのF1において、318個のCATSマーカーについての多型解析が終了している。本年度は、多型を示したCATSマーカーの遺伝子型をF2マッピングパネルにおいて決定した。また、多型を示したPCR産物の塩基配列の決定し、データーベースのホモロジー検索により増幅したPCR産物の同定を行い、CATSマーカーの開発を終了した。 (3)マイクロサテライトマーカーの開発:スンクスの近縁種Crocidura russulaにおいて、10個のマイクロサテライトマーカーが報告されている。これらのマーカーがスンクスのゲノムDNAを増幅するか否か調査した結果、上述のマッピングパネノレの両親とそのF1において4個のマーカーが多型を示すことが明らかとなった。現在、多型を示したPCR産物の塩基配列の決定およびF2マッピングパネルにおける遺伝子型の決定を行なっている。
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