2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユニークな食虫目実験動物スンクスにおける近交系の樹立と遺伝マーカーの整備
Project/Area Number |
17650119
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石川 明 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教授 (20211724)
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Keywords | スンクス / 実験動物 / 近交系 / 遺伝マーカー |
Research Abstract |
昨年度までに、近交系スンクスを樹立するための交配、CATS(Comparative Anchor Tagged Sequence)マーカーの開発およびスンクスの近縁種Orocidura russulaのマーカーを利用したマイクロサテライトマーカーの開発を行った。今年度は以下のことを行った。 (1)近交系スンクスの樹立: 昨年度に引き続き、TKU系統において毎世代兄妹交配を繰り返し、近交系スンクスの樹立を行った。同時に、基礎的なデータを得るために、妊娠期間、一腹産子数等を記録した。 (2)マイクロサテライトマーカーの開発: スンクスにおいてオリジナルなマイクロサテライトマーカーを開発するために、F20世代以上を経過して個体間の遺伝的変異性がほとんどなくなったTKU系統のスンクスの臓器から核DNAを抽出した。抽出した核DNAからマイクロサテライトDNA濃縮ライブラリーを構築した。マイクロサテライトDNA陽性クローンの塩基配列をDNAシークエンサーにより決定した。得られた塩基配列に基づいて、PCRプライマーを設計した。PCRプライマーの合成は安価であるので外部委託した。スンクスWZ系統とBAN-kc,oeb系統間のF2マッピングパネル(77個体から成る)の作出に用いた両親とそのF1において、開発したマイクロサテライトマーカーがPCRにより増幅するか否かを調査した。現在、F2マッピングパネルを用いて多型解析を行っている。
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