2007 Fiscal Year Annual Research Report
ユニークな食虫目実験動物スンクスにおける近交系の樹立と遺伝マーカーの整備
Project/Area Number |
17650119
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石川 明 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (20211724)
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Keywords | スンクス / 実験動物 / 近交系 / 遺伝マーカー |
Research Abstract |
本年度は、近交系スンクスを樹立するための兄妹交配、スンクスにおけるオリジナルのマイクロサテライトマーカーの開発、および今までに開発したCATS(Comparative Anchor Tagged Sequence)マーカーとマイクロサテライトマーカーから成る遺伝的連鎖地図の作製を行った。具体的には以下の通りである。 (1)近交系スンクスの樹立:TKU系統において毎世代兄妹交配を繰り返し、近交系スンクスの樹立を進めた。また、基礎的なデータを得るために、妊娠期間、一腹産子数等を記録した。しかし、残念ながら、近交22世代目で途絶えてしまった。 (2)マイクロサテライトマーカーの開発:昨年度までに、F20世代以上を経過して個体間の遺伝的変異性がほとんどないTKUスンクスの臓器から核DNAを抽出して、マイクロサテライトDNA濃縮ライブラリーを構築した。そして、マイクロサテライトDNA陽性クローンの塩基配列をDNAシークエンサーにより決定し、得られた塩基配列に基づいて、PCRプライマーを設計・合成し、F2マッピングパネル作成に用いた両親系統とそのF1において、開発したマイクロサテライトマーカーがPCRにより増幅するか否かを調査した。本年度は、F2マッピングパネル全77個体の多型解析を行い、マーカー開発に成功した。 (3)遺伝的連鎖地図の作製:上記のマイクロサテライトマーカーの他に、今までに開発してCATSとマイクロサテライトマーカーを含めて連鎖解析を行い、12群から成る連鎖地図の作製に成功した。
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