2005 Fiscal Year Annual Research Report
レジスタンストレーニングとエアロビックトレーニングの至適な実施順序に関する研究
Project/Area Number |
17650185
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高松 薫 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90015727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 直方 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20151326)
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Keywords | レジスタンス運動 / エアロビック運動 / 遊離脂肪酸 / グリセロール / 脂質の貢献度 |
Research Abstract |
平成17年度は、レジスタンス運動がその後に行うエアロビック運動中の脂質代謝に及ぼす影響を検討した.男性10名を対象に、(1)エアロビック運動(最大酸素摂取量の約50%強度での60分間の自転車ペダリング運動)のみ、(2)レジスタンス運動+20分休息+エアロビック運動、(3)レジスタンス運動+120分休息+エアロビック運動、からなる3種の試技をそれぞれ異なる日の同一時間帯に行わせた.その結果、エアロビック運動中における血清遊離脂肪酸およびグリセロール濃度は、いずれも事前にレジスタンス運動を行った試技がエアロビック運動のみを行った試技に比較して有意に高値を示した(P<0.05)。また、運動時における酸素摂取量には試技間で顕著な差はみられなかったが、エネルギー供給に対する脂質の貢献度は、事前にレジスタンス運動を行った試技が有意に高値を示した(P<0.05).運動中における主観的運動強度の変化には、試技間で有意差は認められなかった. 上述の結果は、レジスタンス運動後にエアロビック運動を実施した場合にはエアロビック運動のみを実施した場合に比較して、運動中における脂質分解および利用がいずれも亢進する可能性を示すものである.なお、これらの内容は、52^<nd> Annual Meeting of the American College of Sports Medicine(USA,2005)、第60回日本体力医学会大会(岡山、2005)および日本体育学会第56回大会(つくば、2005)において発表された.
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Research Products
(1 results)