2006 Fiscal Year Annual Research Report
中・高年齢者の健康増進・介護予防を目的とした運動処方システムの効果に関する研究
Project/Area Number |
17650200
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
木村 貞治 信州大学, 医学部, 教授 (70252111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 雅美 信州大学, 医学部, 教授 (50262738)
横川 吉晴 信州大学, 医学部, 助教授 (50362140)
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Keywords | 中・高年齢者 / 健康増進 / 介護予防 / 運動処方システム |
Research Abstract |
平成18年度は,中・高年齢者の健康増進・介護予防の推進を目的とした運動処方システムを構築するための第2段階として,虚弱高齢者でも実施可能な漸増運動負荷試験法の検討と,負荷試験時や歩行トレーニング時の転倒防止を目的としたストックウォーキングの生理学的特性について検討した. 漸増運動負荷試験法としては,CDに録音された発信音による歩行スピードに従って9m間隔の2本のコーンの間を歩行するシャトルウォーキングテスト(SWT)を,虚弱高齢者でも実施可能なようにコーン間隔距離を8mと短くすることによって,歩行速度の漸増性を緩和した変法シャトルウォーキングテストとして検討した. ストックウォーキングは,歩行用ストックを両手で持って,腕を振る時のリズムで交互に突くことによって歩行する方法で,一般的には登山などで実施されているが,本研究においては,虚弱高齢者が積極的な歩行トレーニングを実施する際に,通常のT字型の杖などよりもバランスを支えやすくなることから,転倒予防を目的としてストックウォーキングを導入することとした. そこで,通常の自由歩行とストックウォーキングとでエネルギー消費等について差があるかどうかを生理学的の特性を指標として検討した.対象は,健常成人9名で,性別は,男性4名,女性5名,年齢は,22際〜39歳で平均30.2歳であった.測定項目は,変法シャトルウォーキングテスト実施時の心拍数や酸素消費量とし,1週間の間隔を空けて自由歩行とストックウォーキングの測定を実施した結果,条件の違いによる有意な生理学的特性の差は認められないことを確認した. 平成19年度は,実際の虚弱高齢者を対象に,ストックウォーキングと携帯型運動負荷フィードバックシステムを用いた持久性トレーニングの効果を介入群と対照群に分けて検討する.
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