2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17650203
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
勝谷 友宏 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30311757)
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| Keywords | 爪分析 / 生活習慣病 / 微量ミネラル / 有害金属 / 高血圧 / 環境曝露 / サプリメント |
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| Research Abstract |
超高齢化社会の到来を前にして、生活習慣病予防の重要性が増している。いわゆる健康食品ブームや環境への意識の高まりによって、環境曝露の疾病感受性への影響を客観的かつ定量的に評価する方法が求められている。爪分析は、3〜6ヶ月前の一定期間の体内環境を示すバロメーターと考えられ、日常の生活習慣、病歴、服薬状況などの影響を反映すると考える。本研究では、爪に含まれる微量ミネラルの分析を通じて、高血圧、糖尿病、高脂血症患者における爪に蓄積する金属元素の特徴、関係する生活習慣や薬剤を明らかにし、生活習慣病の予防につながる施策を検討する。
本年度は、大阪大学医学部附属病院の臨床研究倫理委員会において承認番号#0407で認可を受けた後、附属病院通院患者70名および地域差も勘案して全国で収集した健常人ボランティア250名に対し、詳細な生活習慣調査と爪採取を実施した。十分に洗浄した対象者の爪(手足)を計20mg以上、専用の爪切り(ニッケルメッキ等のないもの)で切り取り、専用のチューブに採取、硝酸などの酸で十溶解した後、島津製作所の分析装置ICPM-8500で解析した。爪中のナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ニッケル、モリブデン、スズ、クロム、バナジウム、モリブデン、ヒ素、水銀の濃度を高血圧群・健常者群間で比較し、統計学的有意差検定を行った。年齢、性による補正後、ナトリウム、カリウム、クロム、ヒ素が高血圧群で有意に高く、Mgは有意に低値であった。現在さらに、生活習慣病の各疾患群、健常者群の収集を続けている。
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