2005 Fiscal Year Annual Research Report
学校校区単位での小中学生喫煙者への有効な禁煙介入方法の開発
Project/Area Number |
17650205
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
高橋 裕子 奈良女子大学, 保健管理センター, 教授 (00346305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東山 明子 関西福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (20228711)
川村 孝 京都大学, 保健管理センター, 教授 (10252230)
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Keywords | 学校禁煙化 / 未成年 / 地域禁煙化 |
Research Abstract |
未成年喫煙者の増加と喫煙の低年齢化により全国各地で中学生のみならず小学生での常習喫煙者の増加が報告されているが、有効な禁煙治療方法は確立されていない。(1)プロジェクトに参加する学校を選定し、学校敷地内および周囲通学路の禁煙化への支援を提供するための社会的資源の連携をおこなう(Population strategy)。(2)学校に在籍する喫煙生徒・喫煙教職員、さらに喫煙生徒の保護者にすでに禁煙治療における有効性が実証されたニコチン代替療法およびインターネット(IT)利用禁煙支援プログラムを地域にて利用しうる形に応用構築したプログラムを提供する(High risk strategy)の2つの研究により、学校を単位として地域の禁煙化をめざすプロジェクトのモデルケースを提供し、未成年喫煙と成人喫煙の双方の減少を図るとともに大学と地域の連携による新たな地域へのヘルスプロモーション手法を開発するのが目的であり、初年度の今年度は文献レビュー、学校関係者や保健行政関係者・10代喫煙者へのヒアリング、専門家の検討を通じて地域の禁煙化の進捗状況や禁煙阻害因子を明確化した。さらにプロジェクト参加希望校の募集と希望校への説明をおこなったのち、プロジェクト参加希望校において保護者・喫煙教職員・喫煙生徒への禁煙支援を提供した。加えて喫煙生徒への禁煙治療プログラムの確立のための学校・保健所・地域医療機関・大学等横断的な研究班を立ち上げた。2校のプロジェクト参加校で喫煙教職員・喫煙生徒への禁煙支援は一定の成果を挙げたが、保護者への禁煙支援は1校のみでの実施数となり、十分な成果を得るには至らなかった。この成果については論文投稿中である。
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