2005 Fiscal Year Annual Research Report
通信講座方式によるリラクセーション法指導及び効果評価に関する研究
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17650211
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
久保田 進也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (70320372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 徳雄 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教授 (00181876)
永田 頌司 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (10108722)
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Keywords | メンタルヘルス / リラクセーション / ストレス / 産業保健 / 通信講座 |
Research Abstract |
研究の目的 本研究では、勤務時間の制約や距離的な問題で対面式の指導が受けられないものに対し、リラクセーション法をeメールなどを用いた「通信講座」によって指導を行ない、その効果を探ることを目的としている。 本年度の研究実施計画 対象者:通信によるリラクセーション法講座の広報に応募してきた12名、職業は医療・看護職、保健師、ヘルスケアトレーナー、技能職などですべて助成である。平均年齢は35.08±7.32(範囲25〜46歳) 方法1:対象者は講座参加前に以下の質問書に回答した。(1)リラクセーション法習得の目標を明確にするための質問紙。(2)12項目版GHQ(精神健康度を測定)。(3)STAI20項目(特性不安を測定)。これらをメール、郵便にて提出してもらった。その後、練習用教材(テキスト、練習用CD、練習記録用紙、質問用紙)を対象者に郵送し、各自練習を開始してもらった。対象者は練習開始後1週間分の練習記録および練習に対する疑問・質問をメール、あるいは郵送で提出し、研究代表者がそれにコメントおよび補足資料を添付して返送した。この作業を4回(約1ヶ月)にわたって行った。終了時および3ヵ月後に(2)、(3)の質問紙に記入を求めた。また3ヶ月後に講座についてのアンケート調査を行った。 結果:講座参加者は、それぞれ「手や脚の温感」、「リラックス感」などのリラクセーション反応を報告しており、通信による指導でもリラクセーション法の習得は可能であると思われた。 方法2:リラクセーション中の生理的変化を評価する目的で、近年ストレスの生理的指標として注目されている、唾液中のクロモグラニンAを別の12名の被験者から採取した。 なお、平成18年度は、通信講座参加者のデータ解析およびクロモグラニンAに関して分析を行い、リラクセーション法の心理生理的な効果に関して評価する予定である。
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Research Products
(1 results)