2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17650212
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
服部 伸一 関西福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (20299142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 正 倉敷市立短期大学, 保育学科, 助教授 (30249536)
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Research Abstract |
本研究は,乳幼児の映像メディア接触(以下メディア接触)の背景要因を,主として親の心理社会的要因から分析し,問題の構図を整理することを目的とする。具体的には,乳幼児のテレビ・ビデオを中心としたメディア接触時間と属性要因との関連,親のおかれている心理社会的要因の影響,親自身のメディア接触習慣との関連について検討する。その結果,(1)子どものメディア接触に影響を及ぼす生活環境や親の心理社会的要因(母親役割の受容に対する意識,情緒的支援ネットワークの認知,夫婦関係の満足,養育態度)との関連,(2)子どものメディア接触に対する親の意識や態度に関連する要因が明らかとなり,育児環境の影響や親の生活優先の程度等,個々の家庭環境に応じた援助のための実践的な知見を提示できるとものと考える。 本テーマによる研究は,萌芽期の研究であることから,初年度は乳幼児期のメディア接触の影響研究に関する国内外の研究動向及びメディア接触と養育態度に関する知見を整理することを中心に研究を行っている。また,方法論として課題となると予想される「メディア視聴時間」の測定方法に関する検討を進めている。上記の基礎研究をもとに,兵庫県内の幼稚園児を持つ保護者(母親・父親)120組を対象に,平成18年2月に予備調査を実施し,調査項目の妥当性の検討を行っている。 平成18年度は,これらの予備的検討をもとに,岡山県倉敷市における乳幼児健診もしくは歯科検診時を利用して,3歳未満児を持つ保護者を対象とした本調査を実施する予定である。
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Research Products
(1 results)