2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17650220
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
片山 倫子 Tokyo Kasei University, 家政学部, 教授 (20056386)
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Keywords | 銅フタロシアニン染料 / ビリルビンオキシダーゼ / ラッカーゼ / 銅フォルマザン染料 / ジスアゾ染料 / 脱色能 / 染色廃水 / 酵素処理 |
Research Abstract |
銅フタロシアニン染料(B86)を効率よく脱色するミロテシウムベルカリア由来のビリルビンオキシダーゼについてアン Moeder らがペルオキシダーゼを固定化するために用いた微多孔質ポリプロピレン中空糸膜Accurel PPQ3/2(A)、トラキノン系、アゾ系、銅フオルマザン系、ジスアゾ系染料に対する脱色能及び処理条件の検討を行うと共に、トリアリルメタン系、インジゴイドアゾ系、アントラキノン系染料に対して優れた分解能を有することが報告されている比較的廉価な酵素であるラッカーゼについても銅フオルマザン系(B220)及びジスアゾ系染料(R299)に対する脱色性能を調べたところ、B220及びR299ともに実験を行った範囲ではpH4・温度60℃において最も高い脱色率を示したものの、ビリルビンオキシダーゼの場合にはB220は20℃、R299は37℃において、いずれもpHを調整せずに効率よく脱色することがわかった。ビリルビンオキシダーゼを固定化する担体としてはナイロン白布(N)、毛白布(W)、繊維鑑別用多種交織白布(M)、および Moeder らがペルオキシダーゼを固定化するために用いた微多孔質ポリプロピレン中空糸膜Accurel PPQ3/2(A)について検討した。予めビリルビンオキシダーゼ水溶液に浸せき後、脱液した担体をそれぞれ別のカラムに投入し、B86水溶液の環流実験を行った。固定化の確認等については詳細な検討が必要であるが、4種の担体の中では M を投入したカラムの環流液が最も効率よく脱色した。
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