2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17650221
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
杉山 久仁子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (30279799)
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Keywords | 食生活 / 調理技術 / アンケート調査 |
Research Abstract |
今年度は、大学生の食のスキルの実態についてアンケート調査を行った。調査対象者は、本学教育人間科学部の1年生120名であった。調査方法は集合法による自記式の質問紙調査。食のスキルとして、日常の食事の仕方、食事作りの程度、食べ物選択の観点、食に関する情報への対処方法、過去の食に関する経験・学習として、家庭における食生活の状況、小・中・高校における食に関する学習経験・体験などについて質問した。さらに、基礎的な調理技術の習得度合いと必要感についても自己判断の範囲で記入するようにした。 アンケートのデータはSPSSを使用して解析を行った。調査結果から、食に関する知識・技術については、個人差が大きく、食に関する関心と知識・技術には関連が見られた。過去の食に関する経験・学習については、食に関する関心が低いと記憶も曖昧である傾向があり、調査における質問の仕方についてさらに検討すべき点があることが明らかになった。 アンケートの実施においては、調査用紙の内容検討にかなり時間を要してしまったために、調査の実施時期が遅れ、食に関する授業を受講していない学生を対象とする予定であったが、その条件を満たすことができなかった。また、異なる学部の学生について同じ調査を行う予定であったが、調査実施の調整がスムーズに進まず、実現できなかった。調査質問項目の一部に新たな検討を加え、来年度の本学部と工学部の1年生を対象に再度アンケート調査を行い、あらたに行う予定の調理技術の観察調査、調理実習実施の効果と合わせて検討できるようにする予定である。
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