2005 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー代謝促進作用を有する食品成分による抗うつ病改善効果に関する研究
Project/Area Number |
17650230
|
Research Institution | Toita Women’s College |
Principal Investigator |
渡邊 浩幸 戸板女子短期大学, 食物栄養科, 教授 (30369425)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 裕信 戸板女子短期大学, 食物栄養科, 助教授 (20369424)
|
Keywords | エネルギー代謝 / 自発運動 / 中枢神経 / 栄養素 / 栄養バランス / 呼気分析 / 酸素分圧 |
Research Abstract |
研究1 オクタコサノールは、エネルギー代謝に関連した生理作用が報告されてきた。我々は、オクタコサノール摂取後のエネルギー代謝促進作用について、呼気分析及び自発運動量による解析し、エネルギー代謝が関与する臓器について、酸素分圧の測定を行い、オクタコサノール摂取後のエネルギー代謝促進について考察した。 【方法】Crlj:CD(SD)系雄、ラット(6週齢)に、サトウキビ抽出物(オクタコサノール37%含有)を1%又は2%を含む食餌を自由に与え、7日目に絶食下における呼気分析及び自発運動量の測定を行った。また、同様に飼育したマウスCrlj:CD1(ICR)系雄6週齢について、頭部、肝臓、骨格筋の酸素分圧を測定した。 【結果】呼気分析の結果、2%オクタコサノール摂取での酸素消費量の有意な上昇が認められた。自発運動量は、対照と比較してオクタコサノール摂取により有意に上昇した。各臓器における酸素分圧は、対照と比較してオクタコサノール摂取で有意に増加した。 【考察】脳、肝臓、骨格筋が関与するエネルギー代謝促進が中枢神経の関与する行動量に影響した。 研究2 特定の栄養素が脳の機能に影響し、感情や認知力を変えることが報告されている。我々は、栄養素のアンバランスが中枢に与える影響について、自発運動量を指標とした評価方法を用いて測定し、その機序について、脳、肝臓及び骨格筋におけるエネルギー代謝状態を関連させて検討した。 【方法】Crlj:CD1(ICR)系雄マウス(6週齢)に、高炭水化物食、高たんぱく質食及び高脂肪食を自由に与え、7日目に摂食下における自発運動量、頭部、肝臓、骨格筋の酸素分圧を測定した。 【結果】自発運動量は、対照と比較して高脂肪食摂取により有意に低下し、各臓器における酸素分圧は、対照と比較して高脂肪食摂取で有意に低下した。 【考察】栄養素のアンバランスは中枢神経関与の自発運動量に影響した。
|
Research Products
(2 results)