2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本の教育改革を実現するためのネオ・アースシステム教育の開発・実践研究
Project/Area Number |
17650249
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
五島 政一 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (40311138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 教授 (90252155)
下野 洋 星槎大学, 共生科学部, 教授 (30142631)
品川 明 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (20215982)
市川 智史 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (60274271)
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Keywords | アースシステム教育 / 科学教育 / 教育改革 / カリキュラム / システム科学 |
Research Abstract |
本研究の今年度の研究実績は以下の通りである。 1.日本の文脈により適したネオ・アースシステム教育用テキスト「防災教育」や教材教具の開発のための会議を3回開催した。 2.日本の教育に役立つアースシステム教育の英文テキストを翻訳した。 3.アースシステム教育の開発者Victor J.Mayer氏や海外の共同研究者を招聘し、開発した防災教育のためのネオ・アースシステム教育の理念や教材・教具、そしてテキストについてレビューを受けた。 4.アースシステム教育の理念を拡張・改善した防災教育用のネオ・アースシステム教育の理念を構築した。 5.ネオ・アースシステム教育の例として防災教育に特化した国際会議を行い、以下の成果を学会などで普及した。防災教育に関するフレームワークとガイドラインを作成した。 (1)1998年から開発し今年完成したUNESC-APEIDのcapacity building for curriculum developmentの中に含まれている防災教育の資料を共有した。。 (2)防災教育に関連する理論や理念を共有し、様々な地域で利用出来るような防災教育の概念を構築した。 (3)日本のこれまでの防災教育のよい実践と世界の実践を紹介しあい共有し、それを元に今後の実践に対する示唆を与えた。 (4)具体的な事例としてシステム概念に基づいたアースシステム教育の理念や実践を紹介した。 (5)ACCU等で開発が進んでいる、防災教育教材をベースにしながら、教材として取り扱うべき、対象内容、普及方法についての議論を深めた。 (6)防災教育に関する教育理念、能力開発、教育実践の共有、教材開発と普及方法を統合する防災教育の専門家・実践家でワークショップを行うことにより、今後、ESDで望まれる教育システムを構築し提案した。それによってDESDに対し具体的な教育システムの事例を提供出来た。
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