2006 Fiscal Year Annual Research Report
授業討論用グループウェアにおけるファジィ論的グループ構成基準の研究
Project/Area Number |
17650260
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
北垣 郁雄 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (20016679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 元 早稲田大学, 政経学部, 教授 (40112990)
永岡 慶三 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (90127382)
匹田 篤 広島大学, 地域連携センター, 助教授 (50335642)
村澤 昌崇 広島大学, 高等教育研究開発センター, 講師 (00284224)
佐藤 章 東洋大学, 工学部, 教授 (60170718)
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Keywords | ファジィ評価 / グループ討論 / 討論価値 / 教育工学 |
Research Abstract |
高等教育における授業のグループ討論で、コンピュータを援用したコラボレーションシステムを開発した。そこでは、遠隔的情況を想定してのコミュニケーションをコンピュータ経由で行うのでなく、とりあえずは、対面授業を想定しているが、学生の携帯を利用しようとするものである。まず、各学生は携帯を利用して基本情報(メルアド、学生番号など)をコンピュータに登録する。その後、教授者は、課題を提示しそれとともにその課題に対する回答を多肢選択式に携帯画面に表示する。各学生は、自分に近いと思う回答を選択し、送信する。その後、コンピュータは、その回答情報をもとにグループ分けを行い、そのグループ情報を再度携帯に送信する。その後、学生はグループを形成し、そののちは対面にて討論を行う。 このようないわばBlendedLearningにおけるグループ討論に関連して、本研究では、ファジィ理論を組み込んだグループ分けアルゴリズムを開発している。ファジィ積分を用いるものであるが、そのアルゴリズムでは、学生の課題に対する正答率と誤答に対するグループ討論価値を尺度として演算を行い、グループ性よさを算出するようにしている。学生同士で回答結果を単純に比較し討論価値を求める方法もあるが、ファジィ積分によると、グループが高得点グループと低得点グループに2分されたような情況で大きく異なる。学力格差を意識させないでグループ討論を試みる場合は、ファジィ積分のほうが都合がよいことがわかっている。 本研究の結果は、上記の特性を活かしたシステム開発の基礎資料に資することが期待される。
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Research Products
(4 results)