2006 Fiscal Year Annual Research Report
リアリティのある高等教育のためのシナリオベースeラーニングコンテンツの試作
Project/Area Number |
17650264
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
向後 千春 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00186610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20000086)
中村 光伴 熊本学園大学, 社会福祉学部, 専任講師 (40352398)
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Keywords | eラーニング / 高等教育 / シナリオベース / コンテンツ / 大学院教育 |
Research Abstract |
大学では、eラーニングシステムを導入する箇所が急速に増えている。eラーニングシステムは基礎知識や基礎技能の習得には着実な効果をあげられることが実践レベルで報告されているが、こうした知見は、さまざまな要因が絡み合った複雑な状況下での問題解決を要請されるような大学院における教育にそのまま適用できるわけではない。本研究は、大学院で扱うような、リアルで複雑な問題解決を事例的に扱ってゆく教育をeラーニング上でどのように実現することができるかを、コンテンツをプロトタイプ開発することによって明らかにすることである。 これまでに、eラーニングを実際に行っているケースを対象として予備的な調査を行い、どのような点がうまくいっているか、あるいはどのような点が不十分であるかを明らかにした。その結果、リアリティのあるeラーニングのためには、以下の3点: (1)シナリオやケースが十分に練られ、迫真性があること (2)シナリオの背景となるデータやビデオのリソースが豊富なこと (3)メンター・コーチが適切なサポートをすること が重要であることが明らかになった。 本年度(2006年度)の研究に向けて次の3点について重点的に研究を進めた。 (1)卒業研究のeラーニングをターゲットとしてシナリオを作ること (2)卒業研究が具体的にどのように進められ、途中でどのような成果を出していくかについてのビデオ素材を撮りだめていくこと (3)シナリオベースeラーニングを成功させるための、メンタリング・コーチングの具体的なスキルを明らかにすること その結果、十分とはいえないが、かなりの研究材料を集めることができた。
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