2005 Fiscal Year Annual Research Report
学生のモチベーションを向上する授業改善システムの研究開発
Project/Area Number |
17650265
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
原野 智哉 阿南工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (20332067)
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Keywords | モチベーション / 授業 / PBL / 実験実習 / アンケート / ものづくり / 創造力 |
Research Abstract |
1.訪問調査 本研究推進にあたり,まず本研究に関連する研究・実習等の現状を把握するため先進的研究機関JTBモチベーションズ先進的創造実習実施校の長野高専・徳山高専を訪問調査した.先進的モチベーション研究機関JTBモチベーションズは,全国企業社員2万人調査により13の社員モチベーション向上因子の抽出に成功し,さまざまな業種企業の社員モチベーション改善活動を実施している.訪問調査により,教育分野におけるモチベーション改善法等は企業と現在共同開発中であるが,社員と異なり教科や学生の学習への目標が多岐に及ぶため,特定モチベーション絞り込みが難しいことから,学生モチベーション改善法の開発は円滑に進んでいないことがわかった.長野高専では,ボーリングロボットの開発を実施しているが1年間の実習で設計(3次元CAD操作・構造解析・最適設計)およびコストを意識させた製作実習に加え,知的財産権調査など企業における設計者として必要なすべての要件を包括しているが,実施項目が過多なためチーム内で分担させているため,1学生からみた総合的な学修目標は達成されていない.徳山高専では,1年生から特許出願を踏まえ創造実習が実施され,1年生〜3年生で7単位時間といった十分な時間を確保しつつ,自由テーマと教員設定テーマを選択できるようになっており,自由テーマでは学生が自主的にテーマ設定することから積極的に先行学術・技術調査を実施し,アイデアを実現させるものづくりを実施し,特許出願までに至っていることがわかった.1年生から自ら積極的にものづくりできる自由テーマがあることはモチベーションの観点からも極めて効果が高く,今後意識調査を実施する. 2.学生のモチベーション改善手法開発 これまでの実習における学生意識アンケート調査分析方法を体系化し,一般的かつ効果的な学生のモチベーション改善手法の開発を行った.今後効果を確認する.
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