• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

花崗岩侵食地形の形成年代および侵食速度推定へのTCN法の適用

Research Project

Project/Area Number 17650277
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

松倉 公憲  筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (80107341)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松崎 浩之  東京大学, 大学院工学研究科, 助教授 (60313194)
Keywords花崗岩 / 宇宙線生成放射性核種 / 侵食地形 / 侵食速度
Research Abstract

1.韓国・花崗岩ドームの剥離速度に関する研究は,以下のようにまとめられた.ドームの表層は厚さ数十cmから数mの数枚の厚さのシートにより構成されており,それらのシートは階段状に配列をしている.最も外側に位置するシートをシート1と呼び,ステップが低くなる方向にシート2,3,4,5と呼ぶことにした.各シートの表面から花闇岩試料を採取し,TCN濃度を計測した.ターゲットの核種としては^<26>Alと^<10>Beを計測した.得られた濃度をもとに,各シートの露出時間を計算したところ,シート1は54.0 kyr,シート2は20.2 kyr,シート3は7.84 kyr,シート4は5.83 kyr,シート5は1.12 kyrとなった.以上の結果から,、シート2の上にあったシート1が剥離するのには54,000-20,200=33,800年を要したことになる.すなわち隣り合う各シートの露出年代の差が,それぞれのシートの剥離期間と読みとることができ,厚いシートの剥離期間は長く,薄いシートの剥離期間は短いこともわかった.両者の関係から,厚さ1mほどの厚さのシートが剥離するのに約13.5 kyrかかることがわかった.この結果は,Earth Surface Processes and Landforms に掲載された.
2.花崗岩の岩盤河床からなる,木曽川・・寝覚めの床の下刻速度をTCN解析を用いてアプローチした.現在,この分析を鋭意行っている段階であり,結果は現在まとめつつある.
3.上記2つの花崗岩の侵食速度との対比の意味で,石灰岩の溶解(侵食)速度に関する調査を行った.具体的には,喜界島の海岸段丘上には津波によって運搬された巨礫が点在し,その巨礫の下部にはペデスタルが形成されている.このペデスタルの高さは,段丘構成物質のサンゴ石灰岩が離水後に溶解され残ったものと解釈された.そこでペデスタルの高さと離水後の時間とから,石灰岩地表面の低下速度を求めたところ,200mm/kyという値が得られ,この値は,従来氷河の迷子石を載せるペデスタルから得られた値より一桁大きいことがわかった.この結果は,Eanh Surface Processes and Landfoumsに投稿し受理された.

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Surface lowering rates of uplifted limestone-terraces estimated from the height of pedestals on a subtropical island of Japan2007

    • Author(s)
      Matsukura, Y.et al.
    • Journal Title

      Earth Surface Processes and Landforms (In press)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi