2005 Fiscal Year Annual Research Report
深海底ケーブルを用いた海洋化学環境の長期連続モニタリングの試み
Project/Area Number |
17651004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
蒲生 俊敬 東京大学, 海洋研究所, 教授 (70143550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 慶 京都大学, 化学研究所, 助手 (70324697)
浅川 賢一 (独)海洋研究開発機構, 海洋工学センター, グループリーダー (40344288)
満澤 巨彦 (独)海洋研究開発機構, 海洋工学センター, サブリーダー (30392955)
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Keywords | 海洋探査 / 深海環境 / 地球観測 / 現場化学分析 / 海底ケーブル |
Research Abstract |
本研究は,水深1000mを超える深海底での,長期(数ヶ月)にわたって連続して行なうフロースルー式現場化学分析モニタリングの初の試みである。我々のグループですでに開発し,海底熱水活動探査などに実績のある化学発光型現場化学分析装置GAMOS(マンガン分析用)を活用・改造し,海洋研究開発機構(JAMSTEC)保有の相模湾初島沖深海底総合観測ステーションの海底ケーブルと接続してリアルタイムの分析データ回収を目指している。平成17年度は,本研究(2年計画)の初年度として,以下の2点の準備作業を順調に達成した。1)平成17年7月,JAMSTECの平成18年度深海調査研究課題公募に研究プロポーザルを提出した。本プロポーザルは高い評価を得て採択され,無人潜水船「ハイパードルフィン」を用いたGAMOS設置・回収のための海洋調査船「なつしま」航海(平成18年4月に設置のための2潜航,同年6月に回収のための1潜航)を確保した。2)海底ケーブルを介して初島基地と海底のGAMOSとが問題なく接続・通信でき,かつ数ヶ月の長期にわたって連続化学分析が行なえるよう,GAMOS内部の電源廻りと通信プロトコルの変更,水中脱着プラグの搭載,海底設置用筐体の作成など,本研究に必要な改造を,平成18年2月までにすべて完了した。平成17年11月に研究グループ会議を開催し,細部にわたる打ち合わせを行なった。また平成18年3月にハイパードルフィン運航チームおよび「なつしま」との事前打ち合わせを行ない,4月3〜7日に実施する「なつしま」NT-06-06航海におけるGAMOSの海底ケーブル接続とデータ通信の具体的作業手順を確認した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] A global survey of perfluorinated acids in oceans.2005
Author(s)
Yamashita, N., Kannan, K., Taniyasu, S., Horii, Y., Petrick, G., Gamo, T.
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Journal Title
Marine Pollution Bulletin 51
Pages: 658-668
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