2005 Fiscal Year Annual Research Report
高性能キャピラリー分離技術を応用した毛髪中の毒薬物新規分析法
Project/Area Number |
17651027
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
神野 清勝 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (60124731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊戸 美弘 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (00303701)
林田 真喜子 日本医科大学, 医学部, 助手 (60164977)
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Keywords | 毛髪分析 / 薬物 / 抽出技術 / マイクロ化 / 高感度検出 / 迅速分析 / キャピラリー分離技術 / ハイスループット |
Research Abstract |
本研究では、マイクロ抽出技術ならびにキャピラリークロマトグラフィー手法を用いた新規な毛髪分析法の開発を行うことを目的とする。本研究で開発する毛髪分析法は、ごく少量の毛髪をキャピラリーに充填し、このキャピラリー内に気体状あるいは液体状の少量の溶媒等を通過させて分析対象物質を抽出すると同時に、直接クロマトグラフへ導入し、毛髪中の化学物質を分離・同定・定量するものである。本研究では、本研究者らが最近開発したマイクロ抽出技術をこの毛髪分析に応用し、薬物等の高精度で高感度な迅速分析法の開発を行ってきているが、初年度である平成17年度は、以下のような検討項目について研究を行った。 a)抽出デバイスおよびインターフェイスの開発 毛髪内部から化学物質を抽出するための抽出デバイスを開発した。具体的には、毛髪を収納するキャピラリー形状の抽出セルを作製した。この際、多検体の迅速分離分析を念頭に入れ、抽出セルの装着・脱着をスムーズに繰り返しできる接続器具を開発することに成功した。 b)分離システムとの直接結合 抽出デバイスとクロマトグラフィーシステムを直接結合するインターフェイスを開発し、分離システムとの結合について検討した。インターフェイスは液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィー各々に最適な形状・結合様式を検討し、効率的な直接結合システムを開発した。 c)基本的分析条件の検討 上記のオンライン結合システムを用いて、基本的な抽出パラメーターを変化させながら、毛髪中に含まれる各種化合物の抽出・分離について系統的に研究した。 なお、本年度の研究成果については、以下に示す論文にて発表するとともに、国内外の国際学術会議等で広く発表してきている。
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Research Products
(11 results)