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2005 Fiscal Year Annual Research Report

複合構造を持った藻類増殖具の開発研究

Research Project

Project/Area Number 17651043
Research InstitutionTokyo University of Marine Science and Technology

Principal Investigator

岡本 峰雄  東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (70345403)

Keywords藻場 / 多年生海藻 / 遊走子 / 着生 / 食害防止 / 増殖具
Research Abstract

本研究は、激減する日本の藻場、特に多年生のアラメ・カジメ海中林の再生に寄与するため、多孔質構造部を有する遊走子トラップ型増殖具を開発することを目的としている。本年度は増殖具の試作と海域での予備実験を行った。
1.複合型増殖具の開発
増殖具の単体形状は、着床板部、スペーサ部、連結挿入部で構成し、多段に重ねて海域に設置できる形状とした。着床板部はアラメ、カジメの遊走子を着生させるため、スペーサ部は増殖具を重ねたときに適切な間隔を形成するため、連結挿入部は着床具を重ねまた移植時の海底への固定用として機能する。
着床板部は遊走子が滑落しないよう微細な多孔質の素材とした。孔のサイズが最大で0.1mm程度となるよう、陶器用粘土に各種素材を混ぜて焼成による試作を繰り返した。その結果、粘土にオガクズを混ぜて焼成することで概ね適切な材質が得られた。スペーサ部と連結挿入部は、大きく成長する海藻を支えるため十分な強度が必要であり、陶器用粘土を成形し、高温で焼成する方式が適切であった。
ドーナツ型の着床板部と細長い連結挿入部をそれぞれ金型で成型し、釉薬で両者を接着した後に焼成を行い、直径4cm、高さ3cmのコマ型海藻用増殖具を試作した。
2.海域予備実験
試作増殖具110個を樹枝ケースに重ねて収納し、東京湾(富津周辺海域)、兵庫県淡路島、静岡県伊豆半島(土肥周辺海域)で予備的な海域実験に供した。設置はアラメ海中林の中で海底の岩に樹枝ケースを固縛固定する方式とした。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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