2006 Fiscal Year Annual Research Report
中空糸膜利用による衣服内気流の性状解明に関する研究
Project/Area Number |
17651052
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
佐古井 智紀 独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, 研究員 (70371044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
都築 和代 独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, グループ長 (70222221)
澤田 章 独立行政法人産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門, 研究員 (00371047)
加藤 信介 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00142240)
大岡 龍三 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90251470)
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Keywords | 衣服 / 換気 / 多孔チューブ / トレーサガス / 濃度分布 |
Research Abstract |
この研究の目的は,トレーサガス濃度分布を伴う衣服内微空間を対象に,多孔膜のチューブをガス発生,吸引部分に用い,チューブ側面全体からガスを微風速かつ均一に発生・吸引させ,計測自体の影響を最小限に抑えつつ,さらに,トレーサガス濃度の分布を微分方程式に基づき考慮した換気測定法を導入することにある.今年度は、ボアフロンチューブ(内径1mm,外径2mm,長さ40cm)および中空糸膜(孔径20nm,内径と外径の公表値なし,長さ40cm)を発生部分とし,両チューブからのガス発生分布を検討した. 1)実験で得たCO2発生の分布は,発生総量が小さい場合にチューブ先端で発生する割合が小さくなる傾向があり,発生総量によって分布が変化した.他方,多孔チューブの使用はガス発生自体が周囲の流れにおよぼす影響を緩和する上で有効であった. 2)油性塗料を塗布した中空糸膜をガス発生部分として実験を行い,ガス発生分布の調整に塗料の塗布が有効であることを確認した. これらの結果から,1本の長い多孔チューブのみをガス部分とするのではなく,適宜塗料を塗布した複数本の短い多孔チューブを組合せてることが,微量,均一ガス発生装置の作成にあたり適切と考えられる.今後はこの知見に基づいてガス発生部分を作成,今年度作成した発熱円筒に布地を巻いて作成した衣服内微空間に対してトレーサガス濃度の分布を微分方程式に基づき考慮した換気測定法を適用していく.
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Research Products
(2 results)