• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

機能性を有するマイクロ・ナノバブルの基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 17651085
Research InstitutionAriake National College of Technology

Principal Investigator

氷室 昭三  有明工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (90165134)

Keywordsマイクロバブル / ナノバブル / 水素結合 / エタノール / 密度 / 表面張力 / 粘度 / 気泡径
Research Abstract

1)直径が30μm以下の大きさのマイクロ・ナノバブル発生装置を開発することができた.
2)蒸留水のpHは,マイクロバブルのバブリングにより減少するが,水道水のpHはバブリングすることにより徐々に上昇した.これは水道水中に含まれていたCO_2が大気中へ逃散してpHが上昇したものと思われる.今回,バブリング時間を8時間まで行ったところ,27dm^3の水道水では5時間程度まではバブリングすることでpHが上昇したが,その後は一定の値を示した.水道水をバブリングすることで表面張力は低下現象を示し,温度を数度上げた状態に似た水の性質を示した.この表面張力の減少から考えられるのは,水分子のクラスターが小さくなったことである.このことを明らかにするためバブリングした水道水の粘度を測定したところ,バブリング時間が長ければ長いほど水の相対粘度が減少していることを示した.これらからマイクロバブルでバブリングすることにより水の水素結合を切断し,水のクラスターを小さくすることができることを示すことができた.
マイクロバブルでバブリングした水道水の電気伝導率を測定した結果,40℃の水道水の電気伝導率と1時間バブリングした水道水と同程度の値を示した.3時間のバブリングでは50℃以上の電気伝導率を示した.これらのことによりバブリングによって水の中に存在する化合物がイオン化していることを明らかにした.
3)マイクロバブルの洗浄効果について,そのメカニズムを解明して明らかにした.
4)アルコールとしてエタノールを用い,マイクロバブルの挙動を観察したところ,アルコール水溶液では水とかなり異なり,寿命が長くなり,バブルが機能性を持つことを見出した.
5)成果を水環境技術研究会,日本高専学会年会で発表した.

  • Research Products

    (4 results)

All 2006 2005

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] マイクロバブルのノリ網への洗浄効果2006

    • Author(s)
      氷室昭三
    • Journal Title

      第14回水環境技術研究会講演論文集 14号

      Pages: 15-18

  • [Journal Article] 環境が及ぼすマイクロバブルへの影響2005

    • Author(s)
      氷室昭三, 尾池荘一
    • Journal Title

      日本高専学会第11回年会講演論文集 11号

      Pages: 139-140

  • [Journal Article] マイクロバブルの機能性に関する研究2005

    • Author(s)
      氷室昭三, 黒田英里
    • Journal Title

      日本高専学会第11回年会講演論文集 11号

      Pages: 141-142

  • [Journal Article] マイクロ・ナノバブルの物理化特性と機能性2005

    • Author(s)
      氷室昭三
    • Journal Title

      建設コンサルタントのためのマイクロ・ナノバブル技術フォーラム講演論文集

      Pages: 11-21

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi