2005 Fiscal Year Annual Research Report
社会システム工学のための空間解析ツールボックスの開発と普及に関する研究
Project/Area Number |
17651089
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
奥貫 圭一 名古屋大学, 環境学研究科, 助教授 (90272369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 篤行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10114050)
貞広 幸雄 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10240722)
浅見 泰司 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (10192949)
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Keywords | 空間解析 / ソフトウェア開発 / 点パターン分析 |
Research Abstract |
本研究では,社会システム工学研究で長年に渡って蓄積された空間解析法を,幅広く一般社会で応用するためのソフトウェアツールボックスを開発し,これを普及させる仕組みを提案することを目的として進めている。これまで社会システム工学では,計算幾何学やグラフ理論などを礎として,点パターン分析法などの空間解析法の研究が蓄積されてきた。しかし,そうした蓄積が広く社会全般で有効に利用されているとは言い難い。その理由は,研究した解析法を実践するためのソフトウェアツールがほとんど提供されてこなかったことにある。そこで本研究では,従来の空間解析研究の蓄積を体系的にまとめ,これをソフトウェアツールとして実装・提供することで社会的普及を促すことを研究の目的としている。 平成17年度は,1)空間解析法の統合的体系化,2)空間解析ソフトウェアツールボックス開発,の二つに重点をおいて研究を進めてきた。具体的には以下に述べる通りである。 1)解析法の体系化 空間解析研究の蓄積は多分野に散在しているので,ソフトウェア開発に先立って,これを統合的に体系化している。また,その体系化作業の過程で,ソフトウェアとして実装する際の課題を抽出し,これを克服するための算法を考案しているところである。 2)ソフトウェア開発 平成17年度はソフトウェア開発の準備を進めている。具体的には,上記の解析法の体系化作業に加えて,ソフトウェア開発に適したハードウェアや開発支援ソフトウェアの吟味を行った上で,実際に開発環境を構築して検証を始めている。
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Research Products
(1 results)