2005 Fiscal Year Annual Research Report
在宅要介護高齢者の効果的な災害時マネジメント技法の開発
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17651099
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田村 圭子 京都大学, 防災研究所, COE研究員 (20397524)
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Keywords | 災害時要援護者 / 災害福祉 / 避難支援 / 2004年新潟県豪雨水害 / 2004年新潟県中越地震 / 災害時要援護者の避難支援ガイドライン |
Research Abstract |
本研究では、高齢者の自立生活支援を目的とした在宅介護支援サービスを受給者に対して、ノーマライゼーション(地域における生活の継続性)の権利擁護を確保しながらの、効果的な防災対策を総合的に研究・検討する。2004年新潟県豪雨水害、新潟県中越地震での高齢者の被災は、高齢者福祉の文脈の中における防災対策のあり方について、あるいは社会福祉と防災の関係について、総合的な観点からの研究の必要性を指摘している。本年度は、被災地での「福祉に関わる対策」実施状況を把握のために、2004年新潟豪雨災害、新潟県中越地震における「災害時要援護者」にかかわる分野での応急・復旧・復興期の対応の調査を行った。調査手法としては、ケア担当者・担当機関へのインタビュー調査、さらにインタビュー調査をもとに作成した質問紙による調査を行った。インタビュー調査の範囲は、被災地のみでなく、復旧・復興期に被災高齢者を受け入れた周辺地域でも実施した。また、サービス受給者である要介護高齢者へのインタビュー、本人へのインタビューが困難な場合は周辺の人々へのインタビュー調査を行った。上記の調査を行うことによって、新潟豪雨災害・新潟県中越地震被災地域における、介護サービス受給者に対する対応のために必要な資源とその配分に関する基礎的資料を得た。また「災害時要援護者の避難対策に関する検討会(内閣府)」に対して、研究成果を提供し「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」策定に貢献した。
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Research Products
(4 results)